Geminiのモデル一覧|アプリとAPIで使えるモデルと用途別の選び方

Geminiのモデル一覧|アプリとAPIで使えるモデルと用途別の選び方
目次

Gemini を業務で使おうとすると、アプリには「Flash」「Pro」と表示されるのに、開発者向けの資料には「gemini-3.8-flash」のような型番が並び、どれが同じモデルなのかで手が止まります。アプリの「Pro」が API の最新版と同じだと考えると外れることがあり、たとえば Gemini 3.1 Pro はアプリで選べる一方、API ではまだプレビュー版として提供されています。

本記事では、Gemini アプリで選べるモデルとプラン別の違い、API で使えるモデルの一覧、用途別の選び方を整理します。

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Geminiのモデルとは|アプリとAPIで呼び方が違う

同じGeminiのモデル群を、アプリでは役割名、APIでは型番で呼んでいると読み取れる図

Gemini のモデルとは、Google が開発した生成 AI の本体で、速さを重視した Flash 系と、推論の深さを重視した Pro 系を中心に構成されています。同じモデル群を、アプリでは役割名、API では型番で呼んでいるため、両方を見比べると混乱しやすくなります。

関連記事:Geminiとは?できること・料金プラン・モデル体系とChatGPTとの違い

アプリではFlash-Lite・Flash・Proの3つから選ぶ

Gemini アプリでは、入力欄の下にあるモデルのメニューから次の3つを選べます(出典: support.google.com)。

モデル位置づけ向いている使い方
Flash-Liteスピードに最適化した効率的なモデル要約やアイデア出しなどの日常的な作業
Flashスピードと推論のバランスが取れたモデル簡単な問いから複雑な問題まで幅広く
Pro高い性能と推論機能を備えた最先端のモデル複雑な数学やコーディング

アプリの表示名には世代の番号が付いていません。どの世代が動いているかは、契約しているプランと Google の発表から確かめる必要があります。

APIでは世代とサイズを表す型番で呼ぶ

一方、Gemini API(アプリやシステムから Gemini を呼び出すための開発者向けの窓口)では、「gemini-3.8-flash」のように世代とサイズを組み合わせた型番を指定します。型番は次の3つの要素で読み解けます。

  • 世代の番号:3.8、3.7、3.1 のように、数字が大きいほど新しい世代
  • サイズの名前:Pro、Flash、Flash-Lite の順に、推論の深さよりも速さと費用の安さを優先する
  • 末尾の付記:-preview はプレビュー版、Live は音声対話向け、TTS は音声合成向けといった用途の違い

型番を読めるようになると、アプリの Flash と API の gemini-3.8-flash が同じ系統のモデルだと見当を付けられます。

アプリとAPIの対応は完全には公開されていない

アプリの表示名と API の型番を一対一で結ぶ対応表は、確認した公式資料には見当たりません。明記されているのは、日本向けのプラン比較で無料版に3.6 Flash と3.1 Pro(制限あり)が示されていることと、2026年9月2日の発表で3.8 Flash が Google AI Pro と Ultra の加入者向けに Gemini アプリへ提供されたことです(出典: blog.google)。

そのため、「アプリの Flash はどのプランでも3.8 Flash」と一般化せず、プランごとに確認する前提で読み進めてください。

Gemini APIで使えるモデルの種類|安定版とプレビュー版

APIのモデルが、文章を扱う中心のモデルと、分野ごとの特化モデルに分かれていると読み取れる図

Gemini API で使えるモデルを、文章を扱う中心のモデルと、画像・動画・音声などに特化したモデルに分けて一覧にしました(2026年9月24日更新の公式一覧、出典: Google の Gemini API ドキュメント)。

関連記事:Gemini 3.8 Flashとは?3.7との違い・料金・使い方

文章を扱う中心のモデル

モデル型番状態特徴
Gemini 3.8 Flashgemini-3.8-flash安定版Flash 系で最も高性能。長時間の開発作業や自律的に動くエージェント向け
Gemini 3.7 Flashgemini-3.7-flash安定版1つ前の世代。複雑なコーディングや複数工程の作業
Gemini 3.6 Flashgemini-3.6-flash安定版速さと画像・音声の理解のバランス型
Gemini 3.5 Flashgemini-3.5-flash安定版旧来の Flash。定型的な大量処理
Gemini 3.5 Flash-Litegemini-3.5-flash-lite安定版3.5系で最も速く、費用が安い
Gemini 3.1 Flash-Litegemini-3.1-flash-lite安定版大きなモデルに近い性能を低い費用で
Gemini 3.1 Progemini-3.1-pro-previewプレビュー版高度な推論と複雑な問題解決
Gemini 3 Flashgemini-3-flash-previewプレビュー版低い費用で高い性能

新しく開発を始める場合、Google は3.5 Flash-Lite か3.8 Flash を使うよう案内しています。Pro 系は現時点でプレビュー版のみで、安定版として固定して使いたい場合は Flash 系から選ぶことになります。

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画像・動画・音声・音楽に特化したモデル

分野主なモデルできること
画像Nano Banana 2、Nano Banana 2 Lite、Nano Banana Pro画像の生成と編集
動画Gemini Omni Flash、Veo 3.1、Veo 3.1 Lite音声付き動画の生成と編集
音声対話Gemini 3.8 Live、Gemini 3.8 Live Extended Thinking遅延の少ない音声での会話
音声合成・文字起こしGemini 3.8 Flash TTS、Gemini 3.8 Flash-Lite TTS、Gemini 3.5 Transcribe読み上げ音声の生成と、音声の文字起こし
音楽Lyria 3.5、Lyria 3 Clip、Lyria 3 Pro楽曲やループ音源の生成
調査・エージェントGemini Deep Research、Antigravity Agent多数の情報源を調べたレポート作成、隔離環境での自律作業

文章以外の用途では、中心のモデルではなく、それぞれの特化モデルを指定します。たとえば社内説明用の読み上げ音声を作るなら TTS のモデル、議事録の元になる文字起こしなら Transcribe のモデルを選びます。

Geminiのモデルの使い方|用途別にFlash・Pro・Flash-Liteを選ぶ

作業が軽いほどFlash-Lite、重いほどProを選ぶという段階が読み取れる図

モデルを選ぶときは、「どれが一番賢いか」ではなく、作業の重さと回数で決めます。重い作業ほど Pro、回数が多い作業ほど Flash-Lite に寄せるのが基本です。

日常の要約や下書きはFlash-Lite

メールの要約、会議メモの整理、文章の言い換えのように、1回の作業が軽く回数が多いものは Flash-Lite で十分なことが多いです。応答が速く、アプリでは有料プランの使用量上限に達した後もこのモデルで使い続けられます。

迷ったときや複数の工程がある作業はFlash

調べものをしてから資料の骨子を作る、表を読み取って傾向をまとめるといった、少し考える工程を含む作業は Flash を使います。アプリでもどのモデルにするか迷ったら、まず Flash で試し、結果が物足りなければ Pro に切り替えると無駄がありません。

API では、3.8 Flash が長時間の開発作業やエージェントの処理に向くと位置づけられています。社内システムに組み込む最初のモデルとしても、Flash 系から始めると費用と速さの見通しを立てやすくなります。

難しい推論やコードはPro

複雑な計算、仕様書をもとにしたプログラムの作成、長い資料どうしの矛盾点の洗い出しのように、推論の深さが結果を左右する作業は Pro を選びます。ただし Pro は使用量の上限に早く届きやすく、API では3.1 Pro がプレビュー版である点に注意が必要です。

業務で使うときは、同じ依頼を Flash と Pro の両方で試し、結果の差が確認の手間に見合うかで判断すると、上位モデルを使いすぎずに済みます。

作業別の早見表

ここまでの選び方を、よくある作業にあてはめると次のようになります。

作業の例まず試すモデル物足りないときの切り替え先
メールや議事録の要約Flash-LiteFlash
調べものと資料の骨子づくりFlashPro
表や資料の読み取りと傾向の整理FlashPro
仕様書からのプログラム作成Pro別の作業に分けて Flash と併用

表はあくまで出発点です。実際の資料で試し、確認にかかる時間まで含めて選びましょう。

プラン別に使えるモデルを比較|無料・AI Plus・AI Pro・AI Ultra

Gemini アプリでは、どのプランでも3つのモデルを選べますが、使える量と一部の上位機能がプランで変わります(2026年9月時点、出典: gemini.google)。

プラン月額使えるモデルと使用量主な上位機能
無料0円3.6 Flash、3.1 Pro(制限あり)画像の生成と編集、Deep Research
Google AI Plus725円無料版の2倍の使用量上限動画生成
Google AI Pro2,900円無料版の4倍の使用量上限、3.8 Flash動画生成、5TB の保存容量
Google AI Ultra14,500円〜32,000円Pro の5倍または20倍の使用量上限Deep Think などの先行機能(一部の国のみ)

使用量の上限は5時間ごとにリセットされ、週単位の上限に達するとそれ以上は使えません。Pro モデルを日常的に使いたいかどうかが、有料プランを選ぶかどうかの分かれ目になります。

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関連記事:Geminiの料金プランはいくら?無料・Plus・Pro・Ultraの違いと選び方

提供終了・利用制限があるモデル

Gemini のモデルは入れ替わりが速く、少し前の記事で紹介されていたモデルがすでに使えないことがあります。API の公式一覧では、次のモデルが提供終了(Shut down)とされています。

  • Gemini 2.0 Flash / 2.0 Flash-Lite:第2世代の中心だったモデル
  • Gemini 3 Pro Preview / 3.1 Flash-Lite Preview:プレビュー版として公開されていた旧モデル
  • Imagen 4:テキストから画像を生成する旧モデル

また、Gemini 2.5 系のモデルは廃止ではないものの、過去に使っていた利用者に限って提供されています。新しい開発では2.5系を選ばず、3.5 Flash-Lite か3.8 Flash から始めましょう。

GiftX の調査でも、AI を使っている人の25.7%が「進化が速くキャッチアップできない」を課題に挙げています。モデル名を覚えるより、使っているモデルの状態(安定版かプレビュー版か)を定期的に確かめる習慣を持つほうが、入れ替わりの影響を受けにくくなります。確認先は Gemini API の公式モデル一覧で、各モデルが安定版かプレビュー版か、提供終了かが示されています。

詳細な調査データは「ビジネス職生成AI活用実態調査(2026年版)」にてご覧ください。

Geminiのモデル選びで陥りがちな3つの落とし穴

モデルの違いが分かっても、選び方を誤ると業務での成果につながりません。Gemini を業務に組み込むときにつまずきやすい点を3つ挙げます。

落とし穴1|最上位のモデルから試そうとする

最初から Pro に頼ると、使用量の上限や費用に早く届きます。作業の重さを見極め、Flash で足りる作業は Flash に任せます。要約や分類のような作業は、多くの場合 Flash-Lite や Flash で十分です。

落とし穴2|モデルの比較表づくりで止まる

モデルは数か月で入れ替わるため、比較表を完成させても使う前に古くなります。候補を2つに絞り、実際の作業で試して決めます。プレビュー版は少なくとも2週間前の通知で提供を終える場合があり、比較の前提そのものが変わります。

落とし穴3|チャット画面で試すだけで終わる

その場の質問で良い答えが出ても、業務の流れに入らなければ効果は続きません。入力と確認の手順まで決めて組み込みます。誰がどの時点で出力を確かめるかまで決めておくと、担当が替わっても品質を保てます。

スモールスタートで1業務をAIエージェントに任せる

たとえば「毎週の問い合わせ記録を Flash で分類し、判断が難しいものだけ Pro で下書きを作る」のように、1つの業務でモデルの使い分けと確認の手順を固めます。1業務で手順が固まれば、ほかの業務にも同じ型を広げられます。

モデルの選定から業務への組み込みまでを相談したい場合は、AIエージェント構築支援サービスもご覧ください。

Geminiのモデルに関するよくある質問

無料版ではどのモデルを使えますか?

日本向けのプラン比較では、無料版で3.6 Flash と、制限付きで3.1 Pro を使えるとされています。使える量は有料プランより少なく、上限に達すると時間をおいてから使う形になります。

アプリのProとAPIの3.1 Proは同じですか?

日本向けのプラン紹介ページでは、Pro のモデルとして3.1 Pro が示されています。ただし API の3.1 Pro はプレビュー版で、アプリとの細かな違いまでは公表されていません。

プレビュー版のモデルを業務に使ってもよいですか?

Google は、プレビュー版も本番で使える場合があるとしつつ、利用回数の制限が厳しくなることがあり、少なくとも2週間前の通知で提供を終える場合があると案内しています。長く同じ動作が求められる業務では安定版を選びます。

Gemini 2.5 Flashはまだ使えますか?

廃止はされていませんが、過去に使っていた利用者に限って提供されています。これから使い始める場合は、3.5 Flash-Lite か3.8 Flash が推奨されています。

Deep Thinkはどのプランで使えますか?

Deep Think は Google AI Ultra の機能です。無料版から AI Pro までのプランでは使えません。

まとめ

Gemini のモデルは、アプリでは Flash-Lite・Flash・Pro の3つの役割名、API では「gemini-3.8-flash」のような型番で呼ばれています。無料版では3.6 Flash と制限付きの3.1 Pro、Google AI Pro 以上では3.8 Flash が使え、API では3.8 Flash と3.5 Flash-Lite が新規開発の推奨です。

モデルは入れ替わりが速いため、最上位から試すのではなく、作業の重さに合わせて選ぶことが外せない要件です。まず1つの業務で Flash と Pro の使い分けを決め、手順を固めてから対象を広げましょう。

AIエージェント活用を具体的に進めたい方へ

本記事で紹介したGeminiのモデルを、自社の業務で具体的に使い分けたい・相談したいとお考えの方は、ぜひGiftX AIエージェント構築支援までお問い合わせください。

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石塚 悠悟
AIエキスパート

GiftX共同代表。デロイト トーマツ/PwCでのコンサルティングを経て、ホットリンク執行役員として事業領域全体(デジタルマーケティング支援事業・SaaSプロダクト事業)・バックオフィス領域を統括。AI活用・業務自動化・エージェント構築の実務に注力。

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