GPTsとは?無料でできることと自分専用ChatGPTの作り方をわかりやすく整理

GPTsとは?無料でできることと自分専用ChatGPTの作り方をわかりやすく整理
目次

GPTsという言葉を見聞きするものの、ChatGPTと何が違うのか、無料でどこまで使えるのか、自分の業務にどう役立つのかを整理して説明できる方はまだ多くないのではないでしょうか。

本記事では、GPTsの定義とChatGPTとの違い、仕組み・料金・使い方・作り方から利用時の注意点までを2026年7月時点の情報で整理し、「自分専用のChatGPT」を業務で試すための最初の一歩をサポートします。

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GPTsとは|目的に合わせてカスタマイズできる「自分専用のChatGPT」

GPTsとは、指示や知識をあらかじめ覚えさせて特定の目的に特化させたChatGPTを、誰でも作って使える仕組みです。

OpenAIが2023年11月に発表した機能で、プログラミングの知識がなくても、画面操作と日本語の文章だけで自分専用のAIアシスタントを用意できます。作ったGPTはURLで共有したり、GPT Store(GPTの公開ストア)に登録したりすることも可能です(出典: openai.com)。

GPTsの基本イメージ|「毎回の指示」を設定に変える

通常のChatGPTでは、依頼のたびに背景情報や条件を説明する必要があります。GPTsは、その説明部分をあらかじめ設定として保存しておく仕組みと考えると理解しやすくなります。たとえば「社内向けの文章に整えるGPT」を一度作っておけば、次からは本文を渡すだけで、毎回同じ品質の出力が返ってきます。設定は後からいつでも編集できるため、最初は簡単な指示だけで作り、使いながら育てていくことも可能です。

なぜいまGPTsが注目されるのか

生成AIの利用は広がった一方で、活用の深さには差が出始めています。GiftXの「ビジネス職生成AI活用実態調査2026」では、AI利用者の約7割(70.3%)が、都度チャットで質問や文章作成を行う「チャット止まり」の段階にとどまっていました。また個人の課題として「毎回の指示・調整に手間がかかる(プロンプトが難しい)」を挙げた人が26.5%にのぼります(複数回答)。GPTsは、この「毎回の指示」を設定として固定できるため、チャット止まりから一歩進むための入り口として注目されています。詳細な調査データは「ビジネス職生成AI活用実態調査(2026年版)」にてご覧ください。

GPTsの具体例|GPT Storeに並ぶ公式・人気のGPT

GPT Storeには、OpenAI公式のものから企業・個人が作成したものまで、多数のGPTが公開されています。文章の校正、画像生成、ロゴ作成、データ分析、英会話の練習相手など分野はさまざまです。まずは既存のGPTをいくつか触ってみると、「指示済みのChatGPT」がどれだけ手間を減らすかを体感できます。

ChatGPTとGPTsの違いをわかりやすく整理

GPTsは独立した別サービスではなく、ChatGPTの中で動くカスタマイズ機能です。下表は、位置づけ・事前設定・得意な使い方・作成要件・共有方法の5つの観点で両者を整理したものです。「広く浅く使うならChatGPT、決まった用途を繰り返すならGPTs」という軸で見ると、違いがつかみやすくなります。

観点GPTs通常のChatGPT
位置づけ特定の目的に特化した自分専用AI何でも相談できる汎用AI
事前設定指示・知識・機能を保存済み毎回プロンプトで指示する
得意な使い方決まった作業の繰り返し単発の質問・調べ物・下書き
作成の要件作成は有料プラン(利用は無料プランでも可)アカウント登録のみで利用可
共有URLやGPT Storeで配布できる会話単位の共有のみ

たとえば毎週のレポート要約のように手順が固定された作業はGPTs向きで、調べ物やアイデアの壁打ちのように内容が毎回変わる用途は通常のChatGPTが向いています。両者は排他ではなく、同じ画面から併用できます。

関連記事:ChatGPTとは?何ができる?使い方・料金・注意点を初心者向けに解説

GPTsの仕組み|「指示・知識・機能」をノーコードで組み合わせる

GPTsは、大きく3つの要素を設定して動作をカスタマイズします。ノーコード(プログラミング不要)で、すべてChatGPTの画面内で完結します。

指示(Instructions)|役割・手順・口調を覚えさせる

指示(Instructions)は、GPTに「あなたは何の担当で、どんな手順・形式・口調で答えるか」を伝えておく設定欄です。通常のChatGPTで毎回書いていた前置きを、ここに一度だけ書いておくイメージです。箇条書きで条件を並べ、避けてほしいことも明記すると出力が安定します。

関連記事:ChatGPTのカスタム指示の設定方法と書き方|メモリ機能との違いも解説

知識(Knowledge)|参照してほしい資料をアップロードする

知識(Knowledge)は、PDFやテキストなどのファイルをアップロードして、GPTが回答時に参照できるようにする機能です。製品資料や作業マニュアルを渡しておけば、一般論ではなく自社の前提に沿った回答に近づきます。ただし公開設定によってはアップロード内容が第三者に取り出されるおそれがあるため、社外秘情報の扱いには注意が必要です(詳細は後述の注意点で整理します)。

機能(Capabilities・Actions)|Web検索や外部サービスと連携する

Web検索・画像生成・データ分析といった標準機能は、チェックボックスでオンオフを切り替えられます。さらにActions(アクション、外部サービスのAPIと連携する仕組み)を設定すると、予約システムや社内ツールと連携した動作も可能になります。Actionsのみ技術的な知識が必要ですが、それ以外は画面操作だけで完了します。

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GPTsの料金|無料でどこまで使える?作成に必要なプラン

GPTsは「利用」と「作成」で必要なプランが異なります。既存のGPTを使うだけなら無料プランでも可能ですが、自分でGPTsを作成するには有料プランの契約が必要です。主要プランの料金は以下のとおりです(2026年7月時点、出典: openai.com)。

プラン月額料金GPTsの利用GPTsの作成
Free0ドル○(回数・機能に制限あり)×
Plus20ドル
Pro200ドル
Business / Enterprise人数・契約条件により変動○(社内限定の共有管理が可能)

無料プランではモデルの利用回数や添付ファイルなどに上限があるため、GPTsも連続で使うと制限にかかることがあります。まずは無料で既存のGPTを試し、自作したくなった段階でPlus(月額20ドル)を検討する流れなら、費用の無駄なく進められます。

GPTsの使い方|GPT Storeから使い始める3ステップ

ChatGPTの画面から既存のGPTs(カスタムGPT)を使い始めるまでの流れが3ステップで完結することを、初心者が一目で理解できるようにする。手順の順序性(左から右へ進む流れ)を最優先で伝える。

既存のGPTを使うだけなら、ChatGPTのアカウントがあれば数分で始められます。以下の3ステップで進めます。

ステップ1|サイドバーの「GPT」からGPT Storeを開く

ChatGPTにログインし、画面左のサイドバーにある「GPT」(環境により「GPTを探す」)を選ぶと、GPT Storeが開きます。スマートフォンアプリからも同じ手順で利用できます。

ステップ2|キーワードやカテゴリで目的に合うGPTを探す

検索窓にやりたいこと(例:「文章校正」「画像生成」)を入力するか、「ライティング」「生産性」などのカテゴリから探します。利用回数や評価が表示されるため、最初は利用者の多い定番のGPTから試すと外れが少なくなります。

ステップ3|チャットを開始して出力の品質を確かめる

使いたいGPTを選んで会話を始めれば、操作は通常のChatGPTと同じです。自分の業務に近い内容で数回試し、出力の品質や癖を確かめてから日々の作業に組み込むと安心です。

GPTsの作り方|GPT Builderで自作する5ステップ

自分でGPTsを作る場合は、有料プランに加入したうえで以下の5ステップを踏みます。簡単なものなら15〜30分程度で形になります。

ステップ1|「GPTを作成する」からGPT Builderを開く

GPT Storeの「作成する」(または「GPTを作成する」)を選ぶと、作成画面であるGPT Builderが開きます。対話しながら作る方法と、設定項目を直接入力する方法のどちらでも作成できます。

ステップ2|名前と役割を決めて指示(Instructions)を書く

「何のためのGPTか」「どんな手順・形式・口調で答えるか」を指示欄に書きます。想定する入力と出力の例を1組載せておくと、期待どおりの動きに近づきます。

ステップ3|知識(Knowledge)として参照ファイルを登録する

回答時に参照してほしい資料があれば、PDFやテキストファイルをアップロードします。社外秘情報を含む資料は、公開範囲の設定とあわせて登録の可否を判断してください。

ステップ4|Web検索や画像生成などの機能を選ぶ

Web検索・画像生成・データ分析などの機能をチェックボックスで選びます。用途に不要な機能はオフにしておくと、意図しない動作を防げます。

ステップ5|公開範囲を設定して動作を試す

公開範囲を「自分のみ」「リンクを知っている人」「GPT Storeに公開」から選んで保存します。まずは「自分のみ」で試し、想定どおり動くことを確認してから共有範囲を広げると安全です。

プロンプトの属人化をGPTsの発想で解消した活用事例

GPTsの価値が分かりやすく表れるのが、チーム内で繰り返し使う指示文(プロンプト)の共有です。

個人メモに散らばった指示文をチーム共通の仕組みに変える

チームでよく使う指示文(プロンプト)が個人のメモに散らばって品質がばらつく状態から、GPTsとして1カ所に集約して誰でも同じ品質で使える状態へ変わる、という構造変化を対比で理解できるようにする。

例えば、文章作成や資料づくりのプロンプトが各メンバーの個人メモに散在し、出力品質が人によってばらつくチームでは、よく使う指示文をGPTsとして整備するだけで「誰が実行しても同じ品質」に近づきます。改善に気づいた人が設定に書き戻せば、ノウハウが個人の手元からチームの資産に移っていきます。このような仕組み化を進めたケースでは、新しいメンバーの立ち上げにかかる期間が約50%短くなるといった効果も期待できます。まずは「メンバー全員が月に何度も行う定型作業」から仕組み化の対象を選ぶと、効果を実感しやすくなります。

Before/Afterで見るGPTs活用の業務インパクト

GPTsの導入効果を、時間の変化で具体的にイメージしてみましょう。

返信文の作成をGPTsに任せた場合の変化

例えば、問い合わせへの返信文作成を1日10件行う現場担当者のケースです。導入前は、毎回ChatGPTに前提情報と文面ルールを貼り付けてから依頼し、指示と修正あわせて1件約10分、1日で約100分かかっていたとします。文面ルールと参考資料を覚えさせたGPTsに切り替えると、要件を渡して下書きを確認するだけになり、1件約4分、1日約40分まで短縮できます。削減率は60%で、1カ月あたり約20時間分の余力が生まれる計算です。空いた時間を確認や改善に回せば、対応の質そのものも底上げできます。

GPTs利用・作成時の注意点

GPTsは手軽に使える一方で、業務で使う場合は次の2点を押さえておく必要があります。

関連記事:ChatGPTのセキュリティ対策|社内利用を禁止せず安全に使うためのルールと設定

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情報漏洩リスク|Knowledgeの中身と公開範囲に注意する

Knowledgeにアップロードしたファイルは、設定や使い方によっては利用者が内容を引き出せてしまう場合があります。GPTsを「リンクを知っている人」やGPT Storeに公開するなら、社外秘の資料は登録しない、公開範囲を自分のみに絞る、といった運用が前提になります。会社で生成AIの利用ルールが定められている場合は、その範囲に従いましょう。

回答の正確性|ハルシネーションを前提に確認を挟む

GPTsも通常のChatGPTと同じく、事実と異なる内容をもっともらしく生成する現象(ハルシネーション)が起こり得ます。数値や固有名詞を含む出力は人が確認する前提で使い、そのまま社外に出さない運用が安全です。指示(Instructions)に「不明な場合は不明と答える」と書いておくことも、誤りの抑制につながります。

GPTsから業務のAI活用を本格化するときに陥りがちな3つの落とし穴

GPTsで手応えをつかんだ後、業務全体のAI活用に広げる段階でつまずくパターンには共通点があります。GiftXがAIエージェント構築を支援する現場でも、次の3つの落とし穴は特によく見られます。

落とし穴1|いきなり全ての業務に広げようとする

一気に全部門・全業務へ展開しようとすると、要件が発散して精度も定着も中途半端になりがちです。「まず全員が使える状態に」という号令だけでは、成果の出る業務にたどり着けません。

落とし穴2|壮大なAI戦略から考えて手が止まる

全社の戦略やロードマップの策定から入ると、検討だけで数カ月が過ぎ、現場が何も変わらないまま熱が冷めてしまいます。

落とし穴3|既製のチャット型AIだけでは業務フローに組み込めない

GPTsを含む既製のチャット型AIはカスタマイズの自由度に限界があり、社内システムとの連携や複数工程の自動実行など、業務フローに組み込むレベルの品質に届かないことがあります。

スモールスタートで1業務をAIエージェントに任せる

遠回りに見えても、まず1業務を選んで小さく自動化し、成果を確かめてから広げるスモールスタートが定着への近道です。GPTsはその第一歩に向いた仕組みで、複数工程の自動化まで進めたい場合は、AIエージェント(目標に向かって複数の手順を自律的に実行するAI)の構築が次の選択肢になります。GiftXでは、こうしたスモールスタート前提のAIエージェント構築を1業務単位から伴走支援しています。詳細はAIエージェント構築支援サービスをご覧ください。

GPTsに関するよくある質問

GPTsを使い始める前に確認しておきたい質問を4つまとめました。

GPTsは無料で使えますか?

既存のGPTを利用するだけなら無料プランでも可能です。ただし利用回数や機能に上限があり、自分でGPTsを作成するにはPlus(月額20ドル)などの有料プランが必要です(2026年7月時点、出典: openai.com)。

GPTsの作成にプログラミングの知識は必要ですか?

不要です。GPT Builderの画面で日本語の指示文を書き、ファイルをアップロードし、チェックボックスで機能を選ぶだけで作成できます。外部サービスと連携するActionsを使う場合のみ、API(システム同士をつなぐ接続口)の知識が必要になります。

GPTsに自社の情報を学習させる方法はありますか?

Knowledge機能でファイルをアップロードすると、GPTが回答時にその内容を参照するようになります。厳密にはモデル自体を再学習させるのではなく「参照資料を持たせる」仕組みのため、資料を差し替えれば知識も更新できます。

GPTsはいつから提供されていますか?

2023年11月のOpenAI開発者向けイベントで発表され、2024年1月には公開ストアであるGPT Storeの提供が始まりました(出典: openai.com)。

まとめ|GPTsは「1業務のAI化」を試す入り口

GPTsとは、指示・知識・機能をあらかじめ設定して特定の目的に特化させた、自分専用のChatGPTを作れる仕組みです。利用だけなら無料プランでも試せて、作成もノーコードで完結するため、生成AIを「毎回指示するチャット」から「業務の仕組み」へ進める最初の一歩に向いています。まずは繰り返しの多い作業を1つ選び、GPTsで小さく自動化して効果を確かめてみてください。その先にある複数工程の自動化まで見据えるなら、AIエージェントの構築をスモールスタートで検討する流れが着実です。

AIエージェントによる業務の自動化をご検討の方へ

本記事で紹介したGPTsのように「決まった業務をAIに任せる」仕組みづくりを、自社の業務フローに組み込むレベルまで進めたいとお考えの方は、ぜひGiftX AIエージェント構築支援までお問い合わせください。

GiftX AIエージェント構築支援では、貴社の業務に合わせて1業務単位のスモールスタートから本番運用まで、AIエージェント構築をワンストップで支援します。ユースケースの洗い出しから、PoC(概念実証)、本番運用、社内ナレッジ化まで伴走します。

AI活用にご関心のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

GiftX AIエージェント構築支援の詳細・お問い合わせはこちら

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朝山 高至
AIエキスパート

GiftXにてマーケティング・PdM・AI推進を担当。自社事業GIFTFULにて、AIエージェントを活用したマーケティング・営業業務の自動化を主導。

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