Midjourneyとは?V8.2の使い方・料金・商用利用を初心者向けに解説

Midjourneyとは?V8.2の使い方・料金・商用利用を初心者向けに解説
目次

画像生成AIを試したいと考えても、サービスごとに入口や料金、公開範囲が異なり、1枚作る前の判断で止まりやすいものです。Midjourneyは画づくりを細かく調整できますが、無料体験がなく、生成物の公開や商用利用にも確認すべき条件があります。

本記事では、Midjourneyでできること、Web版での始め方、プロンプトの組み立て方、4つの料金プラン、商用利用の条件を整理します。読み終える頃には、自分の用途に合うプランと、最初に試す1枚の作り方を決められる状態を目指します。

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Midjourneyとは|V8.2で画像の生成から編集まで行えるサービス

非エンジニアのマーケ担当者が、文章による画像生成を中心に参照・編集・整理まで一つの制作環境で進められる全体像を5秒で読み取れる図にする。

Midjourneyとは、文章や参照画像から画像を生成し、Web上で編集やバリエーション展開まで行える生成AIサービスです。

WebとDiscordの両方から利用できる

Midjourneyは、midjourney.comのCreateページとDiscordの両方から利用できます。以前はDiscordでコマンドを入力する使い方が中心でしたが、現在はWeb版だけでも画像の生成、整理、ダウンロード、編集を進められます。

初めて使う場合は、画面上で設定を確認しやすいWeb版から始めると迷いません。Discordを普段から使う人や、サーバー内で他の利用者の作例を見ながら試したい人はDiscord版が向いています。どちらか一方に限定されるわけではなく、同じアカウントで使い分けられます。

2026年9月時点の標準モデルはV8.2

Midjourney公式のバージョン情報によると、2026年9月時点の標準モデルはV8.2です。V8.2では画像品質や美的表現、Personalizationが改善され、従来の複数の参照機能を新しいEdit Modelにまとめています。

古い解説にはV6やV7、V8.1を前提とした画面やパラメーターが残っています。基本の考え方は参考になりますが、同じ操作名が現在も使えるとは限りません。利用時はCreateページの設定と公式ドキュメントを基準にしてください。

画像生成AIの中で画づくりに強い位置づけ

Midjourneyの特徴は、短い指示でも構図、光、色、質感を含む一枚絵をまとめやすく、さらにパラメーターで表現を追い込める点です。会話型AIに付属する画像生成よりも、画風の探索やシリーズの統一を細かく進めたい人に向きます。

一方、企画書の文章を考えながら図版を作る、画像内の日本語を正確に配置する、といった作業では、会話型AIやデザインツールのほうが扱いやすい場合があります。Midjourneyは何でも一つで済ませる道具ではなく、ビジュアル制作工程の中で使う専門的な選択肢と考えると位置づけを誤りません。

関連記事:画像生成AIの種類一覧|主要ツールの特徴・料金・選び方を比較

Midjourneyでできること|生成・参照・編集・整理

非エンジニアのマーケ担当者が、画像制作で使う四つの機能と、それぞれが担う作業を5秒で区別できる図にする。

Midjourneyでは、文章から新しい画像を作るだけでなく、参照画像を使った方向づけ、生成後の編集、作品の整理まで同じサービス内で進められます。

テキストから4枚の画像候補を生成する

CreateページのImagine barに作りたい内容を入力すると、1回の処理で4枚の候補が生成されます。最初から完成形を1枚に決めるのではなく、4案を見て方向性を選び、気に入った案を起点に調整する流れです。

用途は、記事や動画のイメージカット、SNS投稿の背景、商品コンセプトの参考画像、イベントのキービジュアル案など幅広く考えられます。ただし、企業ロゴや商品そのものを正確に再現する用途では、生成結果をそのまま採用せず、元データとの照合や人による仕上げが必要です。

参照画像やStyle Referenceで表現をそろえる

文章だけで伝えにくい色調や質感は、画像を参照として渡すと方向づけやすくなります。Style Referenceは、被写体をコピーする機能ではなく、見た目の雰囲気や画づくりを新しい画像へ反映するための機能です。

シリーズの記事画像やSNS投稿を作るときは、採用した1枚のスタイルを次の制作にも参照として使うと、毎回ゼロから雰囲気を説明する手間を減らせます。参照画像の権利は別に確認が必要であり、他人の画像を無断で入力してよいという意味ではありません。

Editorで一部分を直し、キャンバスを広げる

Web版のEditorでは、画像の一部分を描き直すインペインティング、外側を描き足すアウトペインティング、Pan、Zoom Outなどを組み合わせられます。V8.2ではEdit Modelが編集処理を担います。

生成を最初から繰り返すより、構図は残して背景だけ変える、人物の服だけ直す、横長の余白を足すといった作業に向きます。ただし細かなブランド表記や数値、法的表示を正確に直す用途は、画像編集ソフトで最終調整したほうが安全です。

PersonalizationとMoodboardsで好みを反映する

Personalizationは、利用者が好む画像傾向をプロファイルとして反映する機能です。Moodboardsは、複数の参考画像から共通する雰囲気をまとめ、生成結果の方向性に使えます。

単発の画像では効果を判断しにくいため、同じテーマで複数案を作り、通常設定との差を比べてください。好みの反映と、ブランド基準への適合は同じではありません。組織で使う場合は、担当者個人の好みではなく、採用基準を言語化して共有する必要があります。

Midjourneyの始め方|Web版で最初の1枚を作る5ステップ

公式のGetting Started Guideでは、ログイン、プラン契約、Createページでの生成という順序が案内されています。Web版なら次の5ステップで始められます。

STEP1|公式サイトにログインする

midjourney.comを開き、利用するアカウントでログインします。個人利用と組織利用を分ける場合は、契約前にどのメールアドレスや認証方法を使うかを決めてください。規約では1アカウントを複数人で共有する利用は認められていないため、チームで使う場合も担当者ごとにアカウントを用意します。

STEP2|用途に合う有料プランを契約する

MidjourneyのWeb版とDiscord版には無料体験がありません。最初の画像を作る前に、Basic、Standard、Pro、Megaのいずれかを契約します。年払いは一括請求なので、短く試すなら月払いを選ぶほうが支出を把握しやすくなります。

会社の売上規模、非公開制作の必要性、1か月に試す量でプランを選びます。商用利用で年商100万米ドルを超える会社はProかMegaが必要です。機密性のある制作では、料金だけでなくStealth Modeの利用可否も確認してください。

STEP3|CreateページのImagine barへ指示を入れる

Createページ上部のImagine barに、作りたい画像の内容を入力します。たとえば「雨上がりの東京の路地、青いネオン、映画的な写真、低い視点」のように、主題、環境、光、媒体、構図を短い語句で並べます。

Enterキーまたは送信ボタンを押すと4枚の候補が生成されます。最初から長文で細部を固定するより、短い指示で方向性を確認し、次の生成で条件を足すほうが修正理由を追いやすくなります。

STEP4|採用候補を選び、バリエーションを作る

4枚のうち最も近い1枚を選び、Variationsで近い案を増やします。構図が合わない場合はプロンプトへ戻り、色や質感だけ直したい場合は参照や設定を調整します。

採用しなかった案も、なぜ外したかを短く残すと次の指示に生かせます。「暗すぎる」「人物が主役に見えない」「余白が足りない」のように判断理由を記録すると、感覚的なやり直しを減らせます。

STEP5|Editorで仕上げ、ダウンロードする

採用案をEditorで開き、必要な部分を修正します。掲載先に合わせて比率や余白を整え、最終版をダウンロードします。画像内に文字やロゴを入れる場合は、生成段階で完成させようとせず、別の編集ツールで正確に組む方法もあります。

業務で使う場合は、採用した画像と一緒にプロンプト、参照素材、設定、利用日を保管してください。後から同じ方向性を再現しやすくなり、権利確認が必要になったときも制作過程を追えます。

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Midjourneyの使い方|プロンプトは短く具体的に組み立てる

公式のPrompt Basicsは、短く明確な語句を使い、欲しい内容を具体的に書く方法を勧めています。説明文の長さではなく、判断に必要な要素がそろっているかが仕上がりを左右します。

主題・環境・媒体・光・構図の順で書く

最初のプロンプトは、次の5要素で組み立てると修正しやすくなります。

  • 主題:何を中心に描くかを指定します。
  • 環境:場所、季節、時間帯、背景を指定します。
  • 媒体:写真、イラスト、油彩、3Dなどの表現を指定します。
  • 光と色:柔らかな自然光、青と金、モノクロなどを指定します。
  • 構図:俯瞰、接写、余白、被写体の位置を指定します。

たとえば、記事のアイキャッチなら「未来的な共同作業スペース、半透明の画面、編集者とAI、緑と青、横長、余白多め」のように書けます。一度に形容詞を増やしすぎず、変える要素を1〜2個に絞って再生成すると、何が結果へ影響したかを判断できます。

パラメーターは指示文の末尾へ置く

公式のParameter Listによると、パラメーターは説明文の末尾に置きます。よく使うものは次のとおりです。

パラメーター役割使う場面
`--ar`縦横比を指定する記事、SNS、縦長動画の比率を合わせる
`--s`Midjourneyの美的解釈の強さを変える指示への忠実さと作風の強さを調整する
`--c`4候補のばらつきを増やす最初の発想を広く探す
`--no`入れたくない要素を指定する不要な物体や表現を避ける
`--raw`既定のスタイル付けを抑える指示を優先したいときに使う
`--sref`スタイル参照を使う複数画像の雰囲気をそろえる

比率を変える場合は、たとえば横長なら末尾に--ar 16:9を付けます。パラメーターの対応状況はモデルによって変わるため、過去記事の値をそのまま使わず、Createページの設定と公式一覧を確認してください。

出力がずれるときは原因を1つずつ切り分ける

狙いと違う画像が出たときは、プロンプト全体を毎回書き換えず、症状ごとに直します。

  • 主役が伝わらない:主題を文頭に置き、数量や位置を具体化します。
  • 雰囲気が散らばる:色、光、媒体のうち1要素だけを固定します。
  • 候補が似すぎる:Chaosを上げて探索幅を広げます。
  • 指示より作風が強い:Stylizeを下げるかRaw Modeを試します。
  • 不要物が入る:欲しい状態を肯定形で書き、必要に応じて--noを使います。

修正前後の画像とプロンプトを並べると、効いた変更を見つけやすくなります。採用画像だけ保存すると再現の手がかりが残らないため、少なくとも最初の指示と最終指示はセットで保管してください。

Midjourneyの料金|Basic・Standard・Pro・Megaを比較

Midjourneyは月払いと年払いのサブスクリプションです。年払いは月額換算が20%低くなりますが、1年分を先に支払います。無料で試せるWeb版やDiscord版の枠はありません。

4つの料金プラン早見表

公式のプラン比較に掲載された月額と主な違いは次のとおりです(2026年9月時点、出典: docs.midjourney.com)。

プラン月額Fast GPU時間Relax ModeStealth Mode
Basic10米ドル3.3時間なしなし
Standard30米ドル15時間画像は無制限なし
Pro60米ドル30時間画像とSD動画は無制限あり
Mega120米ドル60時間画像とSD動画は無制限あり

GPU時間は、画像や動画を生成する計算資源の利用時間です。Fast Modeは割り当て時間を消費して優先処理し、Relax Modeは待ち時間と引き換えに対象の生成を続けられます。追加のFast GPU時間は1時間4米ドルです(2026年9月時点、出典: docs.midjourney.com)。

少量の検証ならBasicを選ぶ

Basicは、まず数十回試して画質や操作が用途に合うかを確認したい人向けです。Fast GPU時間は3.3時間で、Relax Modeはありません。試行回数が増えると追加時間を買う可能性があるため、毎月継続して使う前提ならStandardとの総額を比べます。

個人で試す場合でも、作った画像は標準では公開対象になり得ます。未公開の企画や顧客素材を扱うなら、Basicの安さだけで決めず、入力可能な情報を先に限定してください。

継続制作ならStandard、非公開ならPro以上を検討する

Standardは画像のRelax Modeが無制限なので、複数案を継続的に作る用途に向きます。納期がある処理はFast、探索段階はRelaxに分けると、割り当て時間を使い分けられます。

ProとMegaではStealth Modeを利用できます。非公開の制作が必要な場合や、年商100万米ドルを超える会社が商用利用する場合はPro以上が必要です。MegaはFast GPU時間と同時実行枠が大きいため、複数案件を並行するチーム向けです。

月払いと年払いは検証期間で選ぶ

年払いは20%割引ですが、途中で使わなくなっても最初に支払う金額は戻りません。初めて導入する場合は、1か月で作る制作物を決め、月払いで利用量と採用率を測る方法が無理のない進め方です。

たとえばアイキャッチを月4枚作るなら、作成枚数だけでなく、採用までの生成回数と仕上げ時間を記録します。画像生成の回数が多くても採用率が低ければ、上位プランへ変える前にプロンプトやレビュー基準を直す余地があります。

Midjourneyの商用利用|契約条件と著作権を分けて確認する

非エンジニアのマーケ担当者が、仕事で画像を使う前に確認すべき三つの層を上位から順に5秒で把握できる図にする。

Midjourneyで作った画像を仕事で使うときは、サービス上の利用権、第三者の権利、日本の著作権上の扱いを分けて考えます。料金を払えば、あらゆる用途が自動的に安全になるわけではありません。

有料契約者は生成した画像を原則利用できる

Midjourney公式の商用利用ガイドは、利用者が自分で生成した画像と動画を、規約と第三者の権利に従う範囲で利用できると説明しています。契約を後から解約しても、自分が作った生成物に関する権利は維持されます。

ただし、他の利用者が作った画像をアップスケールした場合、その画像は元の作成者に帰属します。公開ギャラリーで見つけた画像を、自分の生成物と同じ扱いで広告や商品へ転用しないでください。

年商100万米ドル超の会社はProかMegaが必要

会社または所属会社の年間総売上が100万米ドルを超える場合、商用利用にはProかMegaへの加入が必要です。金額の判定は個人の報酬ではなく、会社の総売上を基準にします(2026年9月時点、出典: docs.midjourney.com)。

企業で導入する際は、担当者が個人のBasicプランで作って後から会社へ渡す運用を避けます。契約主体と利用者をそろえ、経理や法務が確認できる形でプランを管理してください。

第三者の著作権・商標・肖像を侵害しない責任は利用者にある

Midjourneyの利用規約では、入力素材と生成物が法令や第三者の知的財産権、プライバシー権を侵害しないよう確認する責任は利用者にあるとされています。

実在の作家名、著名人、キャラクター、ブランドロゴを含む指示は、生成できたことと公開できることを同一視できません。広告、パッケージ、販売物へ使う前に、既存作品との類似、商標の写り込み、人物の同意、媒体ごとの審査基準を確認します。法的な判断が必要な案件では専門家へ相談してください。

Stealth Modeでも共有場所の画像は完全な非公開ではない

Stealth Modeは、MidjourneyのWebサイト上で自分の生成物を非公開にするための機能です。ただし共有または公開されたDiscordチャットで作った画像は、その場の参加者から見えます。機密素材を扱う場合は、Stealthを有効にするだけでなく、どの画面やチャンネルへ入力するかも管理します。

入力した内容と生成物について、利用者はMidjourneyへ規約上のライセンスを与えます。未公開の商品、顧客情報、個人情報を入力する前に、自社の生成AI利用ルールと照合してください。

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Midjourneyと他の画像生成AIの違い|画づくり・文字・運用で選ぶ

画像生成AIは、得意な絵柄だけでなく、操作の入口、文章との連携、非公開設定、ローカル運用の可否が異なります。代表的な選択肢を比較すると、Midjourneyを選ぶ条件が見えます。

比較軸MidjourneyGPT ImageGemini画像生成Stable Diffusion系
操作Web・Discord会話画面・API会話画面・APIWeb UI・ローカル環境など
得意な用途作風探索、構図、世界観づくり会話しながら修正、文字入り画像会話しながら生成・編集モデルや環境の細かな制御
導入負担有料契約後すぐ使える利用サービスによる利用サービスによる環境構築や運用知識が必要な場合がある
非公開性Pro以上でStealth契約条件による契約条件によるローカルなら自社環境で管理可能
向く人一枚絵の表現を追い込みたい人指示と修正を会話で進めたい人Google環境で作業したい人モデルやデータの管理を細かく決めたい人

関連記事:画像生成AIサービスおすすめ15選|特徴・料金・商用利用を横断比較

Midjourneyは世界観とバリエーション探索に向く

広告のキービジュアルやコンセプトアートのように、最初から正解が一つに決まらない制作では、4候補を比べながら作風を探索できるMidjourneyが役立ちます。Style ReferenceやPersonalizationを組み合わせると、単発の当たりではなく、複数画像の方向性をそろえられます。

ただし、日本語の長い文章を画像内へ正確に配置することが中心なら、文字生成に強い別のサービスや、デザインツールで文字を後載せする工程を組み合わせたほうが安定します。

GPT ImageやGeminiは会話の中で修正したい人に向く

会話型AIに統合された画像生成は、「背景を白にする」「見出し用の余白を増やす」といった修正を文章のやり取りで続けやすい点が特徴です。企画文章と画像を同じ会話で扱いたい場合は、Midjourneyと操作感が異なります。

どちらが優れているかではなく、画づくりを探索する時間と、文章やレイアウトを詰める時間のどちらが長いかで選びます。Midjourneyで素材を作り、別のツールで文字とロゴを組む分業も有効です。

関連記事:ChatGPTの画像生成のやり方|無料の範囲と商用利用の判断まで

Stable Diffusion系は環境を自分で管理したい人に向く

Stable Diffusion系は、モデルや追加学習データ、実行環境を選べるため、制御の自由度を求める人に向きます。一方で環境構築、更新、セキュリティ、生成速度の管理が必要です。

Midjourneyはクラウドサービス側がモデルを更新するため、利用者が環境を保守する負担は小さい反面、過去と同じモデルや挙動を固定できる範囲は限られます。運用の自由と保守負担のどちらを取るかが分かれ目です。

Midjourneyの活用例|最初は1種類の制作物に絞る

Midjourneyを業務へ入れるときは、画像を使うすべての場面へ広げるより、評価しやすい1種類から始めます。採用基準と修正工程をそろえると、生成回数ではなく制作物の成果で判断できます。

記事や動画のコンセプト画像を作る

記事の主題や動画の雰囲気を伝えるイメージカットは、Midjourneyの画づくりを生かしやすい用途です。人物の顔や実在商品を正確に再現する必要がないテーマなら、複数案から方向性を選ぶ流れが機能します。

最初に掲載サイズ、余白、使ってよい色、避ける表現を決めます。画像だけを見て選ぶのではなく、タイトルや文字を重ねた最終画面で確認してください。

SNS投稿のシリーズ画像をそろえる

Style ReferenceやMoodboardsを使うと、投稿ごとの主題を変えながら、色や質感をそろえられます。週次企画のように継続して作るものでは、毎回違う担当者が作っても判断しやすい基準が必要です。

採用画像とプロンプトをセットで台帳化し、使った参照画像と編集内容を残します。見た目の統一だけでなく、権利確認と再現性を同じ記録で管理できます。

関連記事:AIでSNS画像を作る方法|ツール選びからプロンプト・著作権の注意点まで

企画初期のムードボードや構図案を作る

完成品を作る前に、方向性を比較する材料として使う方法です。たとえば「自然素材を使った落ち着いた雰囲気」と「金属的で未来的な雰囲気」を同じ条件で作り、関係者が言葉だけでなく画像を見ながら選べます。

この段階では細部の正確さより、選択肢の違いが見えることを優先します。採用案が決まったら、撮影、3D、デザイン制作へ引き継ぐのか、生成画像を仕上げるのかを決めます。

制作工程の分け方と費用の考え方は「AI活用のコンテンツ制作・運用支援」にまとめています。

Midjourneyを使うときの注意点|公開範囲・再現性・品質を管理する

Midjourneyは短時間で多くの候補を作れますが、生成枚数の多さは完成品の品質を保証しません。利用前に、公開範囲、再現性、レビュー、保管の方法を決めます。

入力と生成物が公開される可能性を前提にする

通常の利用では、生成物がMidjourneyのサイトで公開され、他の利用者から見られたりリミックスされたりする可能性があります。ProまたはMegaのStealth Modeは公開範囲を抑える機能ですが、共有Discordチャンネルの参加者には見えます。

顧客の未発表情報や個人情報、契約上外部送信できない素材は入力しません。社内で許可された素材だけを使い、案件ごとに公開設定を確認します。

同じ画像を完全に再現できるとは限らない

Seedや参照設定を記録しても、モデルの更新や編集処理によって完全に同じ結果を再現できるとは限りません。採用画像は原寸データとして保存し、生成し直せば戻せるという前提を置かないでください。

定期制作では、モデルバージョン、比率、主要パラメーター、参照画像、最終プロンプトを残します。モデルが変わったら既存のプロンプトを小規模に再試験し、同じ基準を満たすか確認します。

文字・ロゴ・商品の正確さは人が確認する

画像生成AIは、文字の形、ロゴ、商品の細部、人数や指の描写を誤る場合があります。生成結果が自然に見えても、拡大すると不自然な箇所が残ることがあります。

公開前に、文字、数値、ロゴ、人物、商品形状、背景の権利対象をチェックします。広告や商品ページでは、誤認を招く表現がないかも確認します。生成物をそのまま出すのではなく、媒体ごとの確認者を決めてください。

生成数ではなく採用率と修正時間を測る

導入効果を測るときに「何枚生成したか」だけを見ると、外れ案を増やしたほど成果が大きく見えます。採用率、1枚あたりの修正時間、公開後の差し戻し件数を記録してください。

まず1種類の制作物を4週間ほど試すと、プロンプトの改善と担当者の慣れを含めて判断できます。継続するなら、使えるプロンプトをテンプレート化し、採用基準と一緒に更新します。

AIで画像コンテンツを内製するときに陥りがちな3つの落とし穴

Midjourneyを契約しただけで制作体制が整うわけではありません。生成から公開までを一つの流れとして設計しないと、案は増えても完成品が増えない状態になります。

落とし穴1|いきなりすべての制作物へ広げる

記事画像、SNS、広告、営業資料まで同時に広げると、用途ごとに異なる比率、権利、確認手順を一度に決めることになります。担当者ごとの判断がばらつき、プロンプトの改善より差し戻し対応へ時間を使います。

最初はアイキャッチだけ、SNSの背景画像だけ、ムードボードだけというように、完成条件をそろえられる1種類へ絞ります。

落とし穴2|生成担当だけ決めてレビュー工程を作らない

画像を作る人がいても、ブランド基準、権利、文字、商品表現を誰が確認するかが曖昧では公開できません。確認者が最後に初めて画像を見る運用では、構図から作り直す差し戻しが増えます。

生成前に避ける表現と採用基準を共有し、途中案と最終案の2段階でレビューします。AIの操作研修だけでなく、通過条件を設計することが内製化には必要です。

落とし穴3|AIの出力をそのまま完成品にする

Midjourneyの画像は完成度が高く見えても、文字やロゴ、細部の形、権利対象に見落としが残る場合があります。生成物をそのまま納品する前提では、品質が担当者の経験に依存します。

生成、選定、編集、確認、公開の工程を分け、各工程で残すデータと判断者を決めます。人が直す場所を先に定めると、AIに任せる範囲も明確になります。

検証工程を持ったうえで、まず1コンテンツを型にする

最初に1種類の制作物を選び、プロンプト、参照素材、採用基準、レビュー、仕上げを一つの型として残します。4週間ほど運用して採用率と修正時間を確認し、成果が出た型から別の制作物へ広げます。

自社の制作基準に合わせて型を作りたい場合は、GiftXのAI活用コンテンツ制作支援で、専用AIエージェントと制作フローの設計から運用移管まで支援しています。

Midjourneyに関するよくある質問

Midjourneyは無料で使えますか?

2026年9月時点で、Discordとmidjourney.comには無料体験がありません。公式のFree Trials案内では、niji・journeyのモバイルアプリに限定的な体験枠があるとされています。Midjourney本体を試す場合は、月額10米ドルのBasicから契約します(2026年9月時点、出典: docs.midjourney.com)。

日本語のプロンプトは使えますか?

日本語でも指示できますが、同じ内容でも英語と解釈が完全に一致するとは限りません。まず日本語で短く試し、意図がずれる語だけ英語へ置き換える方法が扱いやすいです。画像内へ日本語を正確に描く必要がある場合は、生成後にデザインツールで文字を配置します。

Discordがなくても使えますか?

midjourney.comのWeb版だけで、画像の生成、編集、整理、ダウンロードを進められます。Discordは必須ではありません。過去の解説ではDiscordの/imagineコマンドが中心ですが、初めて使う人はWeb版のCreateページから始められます。

Midjourneyで作った画像は商用利用できますか?

有料契約者は、自分で生成した画像を規約と第三者の権利に従う範囲で商用利用できます。ただし年商100万米ドルを超える会社はProかMegaが必要です。他人の画像をアップスケールしたもの、第三者の権利を侵害する生成物は同じ扱いになりません。

作った画像を非公開にできますか?

ProとMegaではStealth Modeを利用できます。ただし共有Discordチャンネルで作った画像は、そのチャンネルの参加者に見えます。非公開案件ではプランだけでなく、生成する場所と入力素材の範囲も決めてください。

まとめ|Midjourneyは画づくりと運用条件をセットで試す

Midjourneyは、短い指示から複数の画像候補を作り、参照、編集、Personalizationを使って世界観を追い込めるサービスです。2026年9月時点の標準モデルはV8.2で、Web版から画像生成と編集を始められます。

料金は月額10米ドルからで、無料体験はありません。非公開の制作にはPro以上のStealth Mode、年商100万米ドル超の会社の商用利用にもProかMegaが必要です。契約条件を満たしていても、第三者の権利や自社の入力ルールは別に確認します。

最初は1種類の制作物に絞り、プロンプト、採用基準、編集、レビューを一つの型として残してください。画像を多く作ることより、公開できる1枚を安定して作れるかで導入を判断すると、別の用途へ広げる条件も見えます。

AIを活用した画像コンテンツ制作の体制づくりをご検討の方へ

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石塚 悠悟
AIエキスパート

GiftX共同代表。デロイト トーマツ/PwCでのコンサルティングを経て、ホットリンク執行役員として事業領域全体(デジタルマーケティング支援事業・SaaSプロダクト事業)・バックオフィス領域を統括。AI活用・業務自動化・エージェント構築の実務に注力。

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