Gemini agentとは?できること・料金と日本での提供状況を整理

Gemini agentとは?できること・料金と日本での提供状況を整理
目次

Gemini agent は、Google Cloud が2026年10月9日に発表した企業向けの AI エージェントです。質問への回答から資料や画像の作成、コードの作成と実行までを1つの入力欄で引き受け、手順ではなく目的を渡すと計画を立てて仕上げます。

本記事では、Gemini agent でできることと使い方、現時点の料金と提供状況、個人向けの Gemini Spark との違いを公式情報をもとに整理します。

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Gemini agentとは|Google Cloudが発表した業務用のAIエージェント

任せ方の変化の図解。Before:チャット、After:Gemini agent、ステップ1 目的を渡す、ステップ2 計画して実行、ステップ3 仕上がりを受け取る

Gemini agent とは、社内のデータやツールにつながり、任された仕事を計画から仕上げまで進める Google Cloud の企業向け AI エージェントです。

AI エージェントは、目的に向けて自分で手順を考え、ツールを使って作業を進める AI を指します。Google は Gemini agent を「仕事のための、単一で汎用のエージェント」と位置づけています。チャットのように1問1答で終わらず、使うスキルやツールを自分で選び、ドキュメントや受信トレイ、開発環境の中に完成した成果物を返す点が特徴です(出典: cloud.google.com)。

Gemini at Work 2026での発表

Gemini agent は、Google Cloud のイベント「Gemini at Work 2026」で発表されました。基調講演を行ったのは Google Cloud CEO の Thomas Kurian 氏で、同日に公式ブログで機能の全体像が公開されています。

講演では、Google Cloud の顧客の約8割が同社の AI 製品を使い、Fortune 100 企業の約9割が Gemini Enterprise を利用していると紹介されました。そのうえで「仕事はプロンプトの入力欄から始まる時代になった」と述べ、その入口を担う製品として Gemini agent を打ち出しています。

Gemini agentの特徴|目的を渡して仕上がりを受け取る

公式ブログが挙げる設計の柱は、次のとおりです。

  • 1つの入力欄:質問への回答、目的を任せる自律作業、コードの生成を同じ画面から頼める
  • どこからでも使える:Web、iOS・Android、Windows・Mac、コマンドライン、Google Workspace、Microsoft 365、Slack から呼び出せる
  • クラウドで動き続ける:数時間から数日かかる作業も、ノートPCを閉じたあとも進み続ける
  • ほかのエージェントと分担する:作業ごとに一時的なサブエージェントを作り、並行や順番の工程を進める
  • 業務の文脈を覚える:ツールやデータ、過去の仕事を知った状態で始まり、やり取りのたびに学ぶ
  • モデルを選べる:処理ごとに、内容に合った AI モデルを使い分ける

中でも大きいのは、記憶と文脈がクラウド上で1つにまとまっている点です。どの端末やツールから話しかけても同じエージェントにつながるため、作業のたびに状況を説明し直す必要がありません。

いま「任せるAI」が求められる背景

多くの企業では、生成 AI の使い方がチャットでの質問や文章作成にとどまっています。GiftX が生成 AI を業務で使うビジネス職を対象に行った調査では、チャットでの利用にとどまる人が70.3%で、複数の工程を AI エージェントに進めさせている人は10.5%でした。

Gemini agent は、この「質問して答えをもらう」使い方から、「目的を伝えて仕上がりを受け取る」使い方へ移るための製品といえます。Google が発表で、業務の手順や社内の文脈をエージェントに覚えさせる仕組みを厚く説明しているのもこのためです。

詳細な調査データは「ビジネス職生成AI活用実態調査(2026年版)」にてご覧ください。

Gemini agentでできること|Workspace連携・coworker agent・モデル選択

できることの図解。Gemini agent、Workspaceの中で作業、同僚役のエージェント、サブエージェントで分担、モデルを使い分け

Gemini agent でできることは、Google Workspace の中での作業、チームの一員として動く coworker agent、長い作業の分担、モデルの使い分けに分けると整理しやすくなります。

Google Workspaceの中で作業する

Gemini agent は、Gmail、ドライブ、ドキュメント、スライド、スプレッドシート、Chat、カレンダーの中で直接動きます。メールのスレッドやドキュメント、チャットスペースの中で、ほかの場所と同じ記憶やスキル、管理設定を保ったまま作業します。

公式ブログでは、次の3つの使い方が紹介されています。

  • 個人のアシスタント:予定やチーム、プロジェクトを把握した状態で動く。「いつもの地域イベント担当者と来週打ち合わせを設定して」と頼むと、相手を特定して予定を確認し、日程調整のメールを始める
  • 先回りの提案:上司から「最新の進捗をスライドで」と届いたメールを任せられる仕事として見つけ、ワンクリックで Gemini に渡せるようにする
  • チームのメンバー:役割を説明するだけで、チームと一緒に働く coworker agent を作れる

アプリをまたぐ作業も1回の依頼で進められます。市場動向を調べ、スプレッドシートで財務モデルを作り、両方をまとめたスライドを作る、といった流れを、途中で説明し直さずに任せられます。

関連記事:Workspace Intelligenceとは?Geminiとの関係・料金と権限制御を整理

coworker agentとしてチームに加わる

coworker agent は、決まった役割を持ち、日をまたいで仕事を続けるチーム付きのエージェントです。作ったエージェントには専用の Workspace アカウントが割り当てられ、メールアドレス、カレンダー、ドライブを持ち、社内ディレクトリにも表示されます(出典: cloud.google.com)。

同僚は、人に頼むときと同じようにチャットスペースへ追加したり、@ でメンションしたりして仕事を頼みます。ドキュメントのコメントで呼ぶと、エージェントは自分の名前で修正案を出し、版の履歴にもそのエージェント名で記録されます。

coworker agent は依頼した人ではなく自分の ID で動き、共有された情報だけを見ます。アクセス範囲は、チームがふだん使っている共有設定やメンバー構成に従います。

長い作業をサブエージェントで分担する

Gemini agent は、複数の工程がある仕事を受けると、その仕事専用のサブエージェントを必要な数だけ作ります。サブエージェントは作業ごとに一時的に作られるエージェントで、それぞれが独自の ID を持ちます。

Gemini agent はサブエージェントと連絡を取りながら、並行する工程と順番に進める工程をまとめ、数時間から数日かかる仕事も進めます。

Claudeも選べるモデルの使い分け

Google は、Gemini agent を「エージェント」と「その下で動く AI モデル」を分けて考える設計にしています。処理ごとに合ったモデルを選び、Gemini の各モデルに加えて Anthropic の Claude のモデルも使い分けると発表しました。今後は他社のモデルやオープンモデルにも広げる予定です(出典: cloud.google.com)。

仕事に合わせてモデルを選ぶのは、難しい作業では精度を上げ、簡単な作業では費用を下げるためです。モデルを替えても、社内の文脈やスキル、データはそのまま使えます。

ツール・スキル・メモリで業務を覚える

Gemini agent は、ツール、スキル、記憶の3つの仕組みで会社の業務を覚えます。

  • ツール:Confluence、Microsoft Office、Teams、Slack、Git、Jira、Salesforce、ServiceNow、BigQuery、Snowflake などの社内システムや、PC 上のファイルにつなぐ。MCP(Model Context Protocol、AI と外部ツールをつなぐ共通規格)のサーバーにも接続でき、社内向けのツールレジストリで部署が作ったツールを共有できる
  • スキル:特定の作業の進め方を、再利用できる指示や手順としてまとめたもの。標準のスキル集に加え、部署ごとの共有スキルや個人のスキルを登録できる
  • 記憶:やり取りや仕事の内容を覚え、個人と組織の文脈を回答に生かす

記憶には次の4種類があります。

記憶の種類覚える内容
セッションメモリ数日続く作業も含め、いま取り組んでいるタスクの状況
セマンティックメモリ文書を読み、人や他のエージェントとやり取りする中で組み立てる業務知識
手続き記憶仕事の進め方。エージェントが自分で書いたスキルも含む
エピソード記憶これまでに実行したことの記録

スキルと記憶が増えるほど、同じ種類の仕事を毎回同じ品質で任せやすくなります。

AIエージェントの作り方

AIエージェントを「どう作り、どう育てるか」を、GiftX記事制作エージェントの実物で解説。

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関連記事:MCPとは?Model Context Protocolの仕組みとAPIとの違いを整理

Gemini agentの使い方・始め方

Gemini agent の使い方の基本は、細かい操作手順ではなく、達成したい結果を伝えることです。ここでは公式に紹介されている頼み方と、使い始めるまでの流れを整理します。

仕事の頼み方|手順ではなく目的を伝える

Google は Gemini agent について「指示ではなく目的を渡す」と説明しています。たとえば「来週の会議資料を作って」ではなく、「来週の定例で、今期の進捗と課題を部長に3分で説明できる資料を用意して」と、誰に何を伝えたいかまで含めて伝えます。

頼み方は次の3通りです。

  • その場で任せる:入力欄に目的を書いて仕事を渡す
  • 予定を組む:決まった時刻や周期で実行するタスクとして登録する
  • 出来事に反応させる:特定の出来事をきっかけに動くように設定する

任せた仕事はクラウドで進むため、終わるまで画面の前で待つ必要はありません。戻ってきたときに、仕上がった資料やメールの下書きを確認する流れになります。

使える場所と呼び出し方

Gemini agent は、Web、スマートフォン、パソコンのアプリ、コマンドラインのほか、Google Workspace、Microsoft 365、Slack から使えると発表されています。API 経由でほかのアプリに組み込み、専用の画面を持たない形で動かすこともできます。

Google Workspace では、メールやドキュメントの画面から呼び出します。coworker agent はチャットスペースに追加するか、@ でメンションして仕事を頼みます。

使い始めるまでの流れ

2026年10月時点で、Google Cloud の製品ページは「Gemini for business」として Gemini agent を紹介しています。試す方法として、販売窓口への問い合わせと、Gemini Enterprise Plus エディションの30日間無料トライアルが案内されています(出典: cloud.google.com)。

ただし、同じページには、掲載している機能のすべてがまだ使えるわけではないと明記されています。どの機能が使えるかは次の章で整理します。

  1. 自社が契約している Google Workspace と Gemini Enterprise のエディションを確認する
  2. 任せたい業務を1つ決め、使うデータの置き場所を確認する
  3. 30日間のトライアルか、販売窓口への問い合わせで、使える機能と条件を確かめる
  4. 少人数のチームで試し、結果と費用を見て広げるかを決める

導入前に決めておきたいことのチェックリスト

Gemini agent は社内システムにつながり、長時間自分で動くため、使い始める前に決めておくことがあります。情報システム部門と利用部門で、次の項目を確認しておくと進めやすくなります。

  • 任せる業務:最初に任せる業務と、その成果物の確認者
  • つなぐデータ:エージェントに見せる範囲と、見せない文書の分類
  • 権限の承認:エージェントに与える権限と、承認する管理者
  • 費用の上限:プロジェクトごとの支出上限と、超えたときの判断者
  • 使うモデル:Claude など他社モデルを使ってよいかどうか
  • ログの確認:監査ログを誰が、どの頻度で見るか

これらは、発表で示された権限管理や支出上限の機能に対応する項目です。提供開始を待つ間にも決めておけるため、早めに社内で話し合っておくと導入がスムーズになります。

関連記事:AIエージェントの法人導入ガイド|PoCから本番運用までの5ステップと3つの落とし穴

Gemini agentの料金と提供状況

Gemini agent 単体の価格は、2026年10月時点で公表されていません。発表時の公式ブログにも、提供開始日や必要なライセンス、価格の記載はありませんでした。現時点で公式に分かっていることは、次のとおりです(2026年10月時点、出典: cloud.google.com)。

項目公式に分かっていること
Gemini agent の価格公表されていない
提供開始日公表されていない(一部の機能はアーリーアクセス)
日本での提供発表に記載なし
試す方法販売窓口への問い合わせ、または Gemini Enterprise Plus の30日間無料トライアル
業界向けの特化版金融と法務はプレビュー、政府・医療・小売は近日提供予定
費用の管理Smart Routing と、プロジェクト単位の支出上限

Gemini Enterprise のエディションと料金は、Gemini Enterpriseの料金と機能で整理しています。

アーリーアクセス中の機能

製品ページによると、次の機能はまだアーリーアクセス(一部の顧客に先行提供している段階)で、近くすべての顧客に提供される予定です。

  • 複数の工程がある作業を、バックグラウンドで Gemini に任せる機能
  • スマートフォンとパソコン向けの Gemini
  • 他社の AI モデルを選ぶ機能

製品ページのよくある質問でも、使えるモデルは「現在は Google の Gemini モデルで、ほかのモデルは近日追加」と説明されています。Claude を前提に業務を設計する場合は、自社の環境で選べるかを先に確認してください。

費用を抑える仕組み

Gemini agent には、費用を管理する機能が組み込まれています。Smart Routing は、仕事の内容に応じて性能と費用のバランスが最もよいモデルへ自動で振り分ける仕組みです。

Cloud Billing Console では、プロジェクトごとに AI の支出上限を設定できます。上限に達するとそのプロジェクトのエージェントは一時停止し、コンソールからワンクリックで再開できます。費用はプロジェクト単位で集計されるため、部署ごとに負担を割り振ることもできます。

Gemini agentとGemini Spark・Gemini Enterpriseの違い

Gemini agent と名前の似たサービスに、個人向けの Gemini Spark と、企業向けの Gemini Enterprise があります。Gemini Spark は個人の毎日の用事を任せるエージェント、Gemini agent は会社の業務を任せるエージェントで、使う人と管理のしかたが異なります。まず、Gemini Spark との違いを表で比べます。

観点Gemini agentGemini Spark
提供元Google CloudGoogle(Gemini アプリ)
想定する利用者企業とチーム個人
使う場所Workspace、Microsoft 365、Slack、コマンドライン、Web、アプリGemini アプリ
必要な契約Google Cloud の法人契約(詳細は未公表)Google AI Pro などの個人向けプラン
チームでの利用coworker agent として部署に参加できる本人の用事が中心
管理の仕組みエージェントごとの ID、権限の承認、監査ログ、支出上限個人のアカウント単位

Gemini Spark の料金や使える条件は、Gemini Sparkとは?できること・日本での料金・使い方を公式情報で整理で詳しく解説しています。会社の業務で使うなら Gemini agent、個人の調べ物や予定の管理を任せるなら Gemini Spark、と分けて考えると選びやすくなります。

AI活用実態調査レポート

全国8,000人調査で、AIの活用方法によって生産性向上に約3.8倍の差が生まれることが判明。

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Gemini Enterpriseとの関係

Gemini Enterprise は、Google Cloud が提供する企業向けの AI 製品の名前です。発表では、Gemini agent の説明とあわせて、Gemini Enterprise を使う企業の成果が数多く紹介されました。

Gemini Enterprise の製品ページも、2026年10月時点では Gemini agent を中心とした内容になっており、試用の入口は Gemini Enterprise Plus エディションのトライアルです。Gemini Enterprise が企業向けの契約と製品の枠組みで、Gemini agent はその中で仕事を進めるエージェントと捉えると分かりやすくなります。正式な提供形態とエディションの対応は、今後の公式発表で確認が必要です。

Google Workspaceの従来のGeminiとの違い

Google Workspace には、これまでもメールの下書きや文書の要約を手伝う Gemini が組み込まれていました。従来の Gemini は、利用者がその場で頼んだ作業を手伝う形が中心でした。

Gemini agent は、アプリをまたいで作業を進め、時間のかかる仕事を利用者の代わりに最後まで進めます。チームのメンバーとして動く coworker agent を作れる点も、従来の使い方にはなかった部分です。

Gemini agentを導入する前に知っておきたい注意点

安全に任せる仕組みの図解。ステップ1 エージェントごとのID、ステップ2 管理者が権限を承認、ステップ3 Agent Gateway で確認、ステップ4 監査ログに記録、支出上限

Gemini agent は発表されたばかりの製品のため、導入を検討する段階で確認しておきたい点があります。

  • 提供条件が未確定:価格、提供開始日、日本での提供時期、必要なエディションは公表されていない
  • 一部の機能は先行提供中:バックグラウンドでの長時間作業や他社モデルの選択は、アーリーアクセスの段階にある
  • 権限の設計が要る:エージェントは社内システムにつながるため、見せる範囲を決めないまま広く権限を与えない
  • 長時間の作業は費用が積み上がる:数日続く作業もあるため、支出上限を先に設定しておく

入力したデータの扱いについては、製品ページで、プロンプトや出力を含む顧客のデータを Google のモデルの学習に使わないと説明されています(2026年10月時点、出典: cloud.google.com)。

関連記事:AIエージェントの欠点とは|5大リスクと回避策

安全に使うための管理機能

発表では、エージェントを管理する仕組みも示されました。管理者は、次の機能でエージェントの動きを把握し、制限できます。

  • エージェントごとの ID:社員と同じように ID を持ち、必要最小限の権限だけを与える
  • 権限の承認:役割に応じた細かい権限を、セキュリティ管理者が承認する
  • 監査ログ:エージェントの行動は人ではなくエージェントの名前で記録される
  • Agent Gateway:エージェントの通信を一か所で検査し、「機密区分の文書は開かない」などのルールを全エージェントに適用する

Gemini Enterpriseを導入している企業の事例

発表では、Gemini Enterprise を使う企業の事例が多く紹介されました。Gemini agent そのものの導入事例ではありませんが、同じ基盤で AI エージェントを業務に組み込んでいる例として参考になります(出典: cloud.google.com)。

  • SOMPO:約3万4,000人の社員が、文書検索や要約などを自動化する独自の AI エージェントを1万以上作った。エンジニアのチームでは、新しいモデルの開発期間を1週間から1日に短縮した
  • NTTドコモ:データ分析のエージェントにより、分析結果が出るまでの時間を2週間から即時に縮め、年間45万時間を業務に戻した。この成果を受けて Gemini Enterprise の導入を進めている
  • On:スポーツウェアブランドの On は、仕事に応じてモデルを選ぶ新しい機能を先行して試し、商品を市場に出すまでの期間短縮に役立てている

日本企業の例では、大量のエージェントを社員自身が作っている点が目を引きます。最初から全社の仕組みを作るのではなく、現場の担当者が自分の業務に合わせてエージェントを増やしていった結果といえます。

Gemini agentを生かすために業務手順をスキルにしておく

Gemini agent は、スキルとして登録された手順を選んで仕事を進めます。裏を返すと、社内の仕事の進め方が言葉になっていなければ、エージェントは毎回その場で手順を推測するしかありません。提供開始を待つ間にできる準備として、業務手順を書き出しておくことをおすすめします。

関連記事:Google Workspace Studioとは?できること・使い方とスキル、対象プランを整理

業務手順をスキルにまとめた社内の例

当社(GiftX)でも、業務で使うプロンプトや定型の進め方を「スキル」として書き出し、AI エージェントから呼び出せる形でチームに共有しています。以前は手順が各自のメモに散らばり、同じ作業でも人によって仕上がりが違っていました。スキルにまとめてからは、誰が実行しても同じ流れで作業が進み、新しいメンバーが業務に慣れるまでの期間もおよそ半分になりました。

改善点に気づいたらスキルに書き戻す運用にしておくと、ノウハウが個人ではなくチームに残ります。Gemini agent のスキルレジストリも同じ考え方で、部署ごとに手順を登録して共有する仕組みです。まず1つの業務について、手順と判断の基準を書き出すところから始めると、提供開始後すぐにエージェントへ任せられます。

Gemini agentに関するよくある質問

Gemini agentは日本で使えますか?

2026年10月時点で、日本での提供時期は公式発表に記載がありません。Google Cloud の製品ページでは、問い合わせか Gemini Enterprise Plus の30日間無料トライアルから試す方法が案内されています。一部の機能はアーリーアクセスの段階です。

Gemini agentの料金はいくらですか?

Gemini agent 単体の価格は公表されていません。発表では、Smart Routing やプロジェクト単位の支出上限など、費用を管理する機能が紹介されています。Gemini Enterprise の料金はGemini Enterpriseの料金と機能で確認できます。

Gemini Sparkとは何が違いますか?

Gemini Spark は個人向けの Gemini アプリで使うエージェントで、Gemini agent は Google Cloud の企業向けエージェントです。Gemini agent はチームの一員として動く coworker agent や、管理者による権限管理と監査ログを備えている点が異なります。

Gemini agentでClaudeを使えますか?

発表では、Gemini の各モデルに加えて Anthropic の Claude のモデルも仕事に応じて使い分けると説明されています。ただし製品ページでは、他社モデルを選ぶ機能はアーリーアクセス中とされています。自社の環境で選べるかを確認してから使ってください。

入力したデータはAIの学習に使われますか?

Google Cloud の製品ページでは、プロンプトや出力、モデルの調整に使ったデータを含め、顧客のデータを Google のモデルや他の顧客向けモデルの学習に使わないと説明されています。データの所有権は顧客にあるとも明記されています。

まとめ|Gemini agentは提供状況を確かめつつ準備を進める

Gemini agent は、Google Cloud が発表した企業向けの汎用 AI エージェントです。1つの入力欄で質問から資料作成、コードの実行までを引き受け、Google Workspace の中やチームの一員として、目的を渡された仕事を最後まで進めます。

一方で、価格や日本での提供時期はまだ公表されておらず、長時間の作業や他社モデルの選択はアーリーアクセスの段階です。いまのうちに任せる業務と権限、費用の上限を決め、業務手順をスキルとして書き出しておくと、提供が始まったときにすぐ試せます。

Gemini agent のような AI エージェントを業務に組み込む段階では、GiftX が1業務単位の AI エージェント構築を伴走支援しています。詳細は AIエージェント構築支援サービス をご覧ください。

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石塚 悠悟
AIエキスパート

GiftX共同代表。デロイト トーマツ/PwCでのコンサルティングを経て、ホットリンク執行役員として事業領域全体(デジタルマーケティング支援事業・SaaSプロダクト事業)・バックオフィス領域を統括。AI活用・業務自動化・エージェント構築の実務に注力。

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