HeyGenとは?できること・料金・使い方をまとめて解説

HeyGenとは?できること・料金・使い方をまとめて解説
目次

「AIで動画を作れると聞くけれど、HeyGenは結局なにができて、料金はいくらかかるのか分からない」。AI動画ツールを調べはじめた段階で、こうした疑問につまずく方は少なくありません。 本記事では、HeyGenの機能・使い方・料金プラン・他ツールとの違いまでを一通り整理し、自分の用途で使えるかどうかを判断できる状態を目指します。

朝山 高至
AIエキスパート

GiftXにてマーケティング・PdM・AI推進を担当。自社事業GIFTFULにて、AIエージェントを活用したマーケティング・営業業務の自動化を主導。

HeyGenとは?AIアバターが話す動画を撮影なしで作れるツール

HeyGenとは?AIアバターが話す動画を撮影なしで作れるツール

HeyGen(ヘイジェン)とは、テキストや写真を入力するだけで、フォトリアルなAIアバターが指定したスクリプトを話す動画を自動生成できる生成AIプラットフォームです。撮影・出演・編集をせずに「人が話している動画」を量産できる点が最大の特徴です。

HeyGenの基本と提供形態

HeyGenは米ロサンゼルスに本社を置く単一企業(HeyGen, Inc.)が提供するサービスで、創業は2020年です。提供形態はブラウザ上で完結するクラウド型SaaSが中心で、開発者向けのAPI/SDKや、2025年以降はモバイルアプリも提供されています。2024年6月時点で4万社を超える顧客を抱える規模に成長し、175言語以上への翻訳やデジタルツイン生成までを「撮影なし」で実現する点が支持されています。

なぜいま注目されているのか

動画は伝わりやすい一方、これまでは撮影機材・出演者・編集スキルが必要で、制作コストの高さがネックでした。HeyGenはこの工程をAIに置き換え、テキストを書くだけで動画を生成できるようにしました。特に、自分の声や姿を使った「デジタルツイン」を一度作れば、毎回カメラの前に立たなくても同じ人物が話す動画を作り続けられるため、SNS発信や研修・教育、商品説明といった「動画を量産したい」ニーズで急速に広がっています。

HeyGenでできること|4つの主要機能

HeyGenの機能は多岐にわたりますが、「アバターを作る・話させる・翻訳する・リアルタイムで会話させる」の4軸に整理すると理解しやすくなります。下表は4つの機能と、それぞれの代表的な使いどころをまとめたものです。実際の利用では、これらを組み合わせて1本の動画を作り込んでいきます。

機能できること主な使いどころ
アバター生成写真や短い動画から自分そっくりのアバターを作成出演者を確保せず自分の動画を量産
テキストから動画生成スクリプトを入力するとアバターが話す動画を自動生成ナレーション動画・説明動画
動画翻訳音声を多言語に翻訳し口の動きまで再同期1本の動画を多言語へ展開
リアルタイム対話入力に応じて応答する対話型アバターを構築AI接客・問い合わせ対応

関連記事:AIを活用した動画編集とは?できること・限界・主要ツールを5分で整理

アバターを作る(アバター生成)

HeyGenには1,100体以上のストックアバターが用意されており、その中から選んで使えます。さらに、自分の写真や録画をアップロードしてカスタムの「デジタルツイン」を作ることも可能です。最新世代のAvatar Vは15秒ほどの動画から本人そっくりのアバターを生成し、Avatar IVは1枚の写真から全身のモーションを作り出します。毎回撮影しなくても「自分が話している動画」を作れる点が、競合に対する代表的な強みになっています。

アバターを話させる(テキストから動画生成)

基本的な使い方は「スクリプトを入力し、アバターを選び、生成ボタンを押す」だけで、数分でナレーションとアバター付きの動画が完成します。用途別のテンプレートも用意されており、目的に合わせて選ぶだけで体裁の整った動画を作れます。出力は最大1080pで、上位プランでは4Kにも対応します。

翻訳する(動画翻訳)

HeyGenを一躍有名にしたのが動画翻訳機能です。自分の声を別の言語に翻訳するだけでなく、新しい言語に合わせて口の動きまで再同期させる点が高く評価されました。対応言語は175言語以上に拡大しており、1本の動画を多言語へローカライズして海外展開する用途に向いています。

リアルタイムで会話させる(対話型アバター)

ストリーミングAPIを使うと、アバターがユーザーの入力にリアルタイムで応答する対話型アバターを構築できます。問い合わせ対応やAIアシスタントの「顔」として使える領域で、2026年にかけて後継機能のLiveAvatarへと再編が進んでいます。

HeyGenの使い方|アカウント作成から動画生成までの手順

HeyGenの使い方|アカウント作成から動画生成までの手順

はじめてHeyGenで動画を作る場合も、基本の流れはシンプルです。ダッシュボードからテンプレートとアバターを選び、スクリプトを入力して生成を実行するだけで、最初の1本を数分で完成させられます。無料プランでも試せるため、まずは短い動画で操作感をつかむのがおすすめです。手順は次のとおりです。

  1. アカウントを作成し、ダッシュボードで「Create Video」からテンプレートを選ぶ
  2. 目的(説明動画・SNS向けなど)に合わせてテンプレートを絞り込む
  3. 公開アバターまたは作成済みのカスタムアバターを選択する
  4. 話させたいスクリプトを入力する(1シーン300文字程度が目安)
  5. 生成を実行し、完成した動画をダウンロード・共有する

日本語のスクリプトを入力すれば日本語で話す動画も生成できますが、操作画面は英語が基本です。最初はサンプルのスクリプトで挙動を確認し、慣れてから本番の原稿に差し替えると失敗が少なくなります。

HeyGenの料金プラン|無料からビジネス利用まで

HeyGenの料金は、動画やアバター生成のたびに「クレジット」を消費する体系になっています。プラン構成やクレジット数は頻繁に改定されているため、契約前には必ず公式の料金ページで最新の数値を確認してください。下表は代表的なプランを整理したものです(2026年6月時点、出典: heygen.com)。

プラン月額付与クレジット主な内容
Free$0なし(お試し付与あり)月3本・720p・透かしあり・商用不可
Creator$29(年払い実質$24)600透かしなし・1080p・ボイスクローン1
Pro$49〜1,000〜4K出力・カスタムアバター複数
Business$149+$20/席1,500チーム利用・SSO・デジタルツイン5体
Enterprise個別見積もりカスタム無制限アバター・高度なセキュリティ

関連記事:AI導入にかかる費用の相場は?3つのパターンと主要ツール料金を整理

クレジットの仕組みを理解する

料金を読み解くカギは、機能ごとにクレジット消費量が異なる点を押さえることです。最新世代のAvatar IV/Vの動画は1分あたり20クレジットを消費し、3秒の生成で1クレジットに相当します。一方で旧世代のAvatar IIIは有料プランでは消費なしで使えます。たとえばCreatorプランの600クレジットは、Avatar IV/Vの動画でおよそ30分ぶんに相当します。「無制限」とうたわれる範囲と、クレジットを消費する範囲を切り分けて見ることが、費用を読み違えないコツです。

無料プランと商用利用の可否

無料のFreeプランは、月3本・最大720p・全動画に透かしあり・商用利用不可という制限があります。操作感を試すには十分ですが、業務で使う動画には透かしと解像度がネックになります。透かしを外して1080p以上で書き出し、商用利用するにはCreator以上の有料プランが前提です。まずFreeで使い勝手を確かめ、続けると判断できたら有料プランへ切り替える流れが現実的です。

主要なAI動画生成ツールとの比較

AIアバター動画の領域では、HeyGenはSynthesiaやD-IDといった複数のツールと競合します。いずれもAIアバターで動画を作れる点は共通しますが、得意分野は分かれます。下表は、月額の目安・強み・HeyGenとの違いの3点で主要ツールを整理したものです(各社料金は2026年6月時点の公開情報に基づく目安)。自分が「スピード重視か、企業向けの堅さ重視か、静止画を動かしたいか」で選ぶと判断しやすくなります。

ツール月額目安強みHeyGenとの違い
HeyGen$29〜アバター生成の速度・品質、動画翻訳SNS・個人発信向けのバランス型
Synthesia$19〜240体以上のアバター、コンプライアンス対応大規模な研修・多言語に強い
D-ID$5.9〜任意の静止画を動かせるLive Portrait静止画アニメに特化

総合的なアバター品質ではHeyGenとSynthesiaが首位を分け合い、D-IDがやや劣るとされています。たとえば、撮影なしで自分のアバター動画を量産したいならHeyGenが向き、整った企業向けコンテンツを大量に標準化したいならSynthesiaが向く、といった使い分けになります。リアルタイム対話を重視する場合は、HeyGenのLiveAvatarやTavusなどが選択肢に入ります。

関連記事:Higgsfieldとは?AI動画・画像生成の機能・使い方・料金を整理

HeyGenのメリット・デメリット

HeyGenのメリット・デメリット

導入を判断するうえでは、強みだけでなく弱みも合わせて把握しておくことが欠かせません。HeyGenは万能ではなく、得意・不得意がはっきりしているツールです。

メリット

最大のメリットは、自分のアバターを使った動画を撮影なしで高速・大量に作れることです。第三者比較でも、毎回撮影せずに自分の動画を作りたい用途ではHeyGenが明確に優位とされています。第2に、175言語以上の動画翻訳とリップシンク再同期により、1本のコンテンツを多言語へ展開する制作コストを大きく下げられます。実際に、海外向けの広告ローカライズで制作期間を3〜4か月短縮した例(trivago)や、個別動画の制作を数週間から数時間へ短縮した例(Tomorrow.io)が報告されています。レビューサイトのG2では4.8/5(1,478件)と高評価で、スピードと量が効く用途での支持は厚いです(出典: prospeo.io)。

デメリット

一方で、最も多く指摘されるのが「クレジット制による費用の読みにくさ」です。高品質なAvatar IVは消費が早く、付与クレジットの範囲ではすぐに上限へ達するという声があります。仕様変更で翻訳の利用可能分数が縮小されるなど、提供内容が流動的な点も注意が必要です。レンダリングがピーク時に滞留する、サポートの返答が遅いといった不満もあり、満足度は評価サイト間で差が大きく、Trustpilotでは2.4/5(1,613件)という低い評価も見られます(出典: prospeo.io)。利用前に、自分の制作量がプランのクレジットに収まるかを試算しておくと、想定外の追加費用を防げます。

HeyGenの日本語対応と精度

日本企業が使ううえで気になるのが日本語対応です。HeyGenは日本語の読み上げ音声に対応しており、日本語のスクリプトを入力すれば日本語で口を動かす動画を生成できます。ただし、抑揚や自然さは英語に比べてやや劣るとされ、イントネーションが平板になりやすい、同音異義語の処理に課題が残るといった指摘があります。社外向けの重要な動画では、生成後に音声を聞き直し、不自然な箇所はスクリプトの言い回しを調整したり、必要に応じて外部の音声ツールを併用したりすると品質を底上げできます。まずは社内向けの動画で精度を確かめてから、対外的な用途へ広げるのが安全です。

関連記事:音声生成AIの選び方とおすすめ8選|日本語の自然さ・商用利用で比較

Before/Afterで見る動画制作の変化

HeyGenを導入すると、動画制作のワークフローがどう変わるのかを具体的に見てみましょう。従来型の制作とAI活用型の制作では、必要な工程と所要時間が大きく異なります。

Before:撮影・出演・編集ありの従来型

従来の動画制作では、台本作成のあとに撮影日程の調整、出演者の確保、撮影、編集、多言語版を作る場合はさらに吹き替えと字幕付けが必要でした。1本の動画を仕上げるのに数週間から数か月かかることも珍しくなく、修正のたびに撮り直しのコストが発生していました。

After:テキスト入力中心のAI活用型

HeyGenを使うと、台本を入力してアバターを選ぶだけで動画が生成され、多言語版もリップシンク付きで自動化できます。前述のとおり、海外向けローカライズで制作期間を3〜4か月短縮した例や、個別動画の制作を数週間から数時間へ短縮した例があり、撮り直しもテキストの修正だけで済みます。完成度の高さよりも「スピードと量」が求められる場面で、この差は特に大きく効いてきます。

クレジットを無駄にしない使い方|消費早見表

HeyGenを続けて使うなら、クレジットの消費量を把握しておくと費用の見通しが立てやすくなります。下表は主要機能ごとの消費レートの目安です。プランの付与クレジットを消費レートで割れば、月にどれくらいの動画を作れるかを概算できます。

機能消費クレジットの目安
Avatar IV/V の動画生成1分あたり20クレジット(3秒で1クレジット)
Avatar III の動画生成有料プランは消費なし
動画翻訳(リップシンクあり)1分あたり5クレジット(高精度モードは10)
動画翻訳(音声の差し替えのみ)有料プランは消費なし

たとえばCreatorプランの600クレジットは、最新アバターの動画なら約30分ぶんに相当します。高品質な最新アバターを使う動画は短く要点を絞り、長尺やテスト用途では消費の少ない旧世代アバターを使い分けると、限られたクレジットを有効に使えます。

AI動画ツールの導入で陥りがちな3つの落とし穴

HeyGenのようなAI動画ツールは便利ですが、使い始めの段階でつまずきやすいポイントがあります。導入効果を出すために、よくある3つの落とし穴を押さえておきましょう。

落とし穴1 — いきなり全業務に広げようとする

最初から多くの用途に一斉展開しようとすると、設定や運用が追いつかず形だけの導入で終わりがちです。まずは1つの動画用途に絞り込むほうが定着します。

落とし穴2 — 壮大な活用構想から考えて手が止まる

「動画をすべてAI化する」といった大きな構想から入ると、検討が長引いて実行に移れません。小さく試して効果を確かめるほうが前に進みます。

落とし穴3 — 既製ツール任せで運用フローに組み込めない

ツールを契約しただけで満足してしまうと、誰がいつ作るのかが決まらず使われなくなります。既存の業務の流れに動画生成を組み込む設計が欠かせません。

スモールスタートで1つの動画業務から任せる

これらを避けるコツは、欲張らずに「1つの動画業務」から小さく始めることです。たとえば説明動画の量産だけをHeyGenに任せ、効果を確かめてから対象を広げれば、無理なく定着させられます。こうしたスモールスタート前提のAI活用は、1業務単位の自動化から伴走することで進めやすくなります。詳細はAIエージェント構築支援サービスをご覧ください。

セキュリティと悪用リスク|利用前の注意点

業務利用では、セキュリティと悪用リスクの両面を確認しておく必要があります。HeyGenはSOC 2 Type II認証を取得し、GDPRやEU AI Actなどに準拠しているとされ、保存・転送時の暗号化やSSO、監査ログといった対策を備えています(出典: heygen.com)。一方で、本人そっくりのアバターを作れる技術には、なりすましやディープフェイクといった悪用リスクが構造的に伴います。カスタムアバターを作る際は本人の明示的な同意を前提にし、肖像権の取り扱いや、利用をやめる際の削除フローを社内ルールとして整えておくことが大切です。技術的な安全性と、運用面の使い方ルールはセットで考えましょう。

関連記事:生成AIで気をつけるセキュリティとは?主要リスクと企業がとるべき対策を解説

HeyGenに関するよくある質問(FAQ)

HeyGenは無料で使えますか?

無料のFreeプランがあり、月3本まで動画を作れます。ただし720pで全動画に透かしが入り、商用利用はできません。操作を試す目的に向いています。

HeyGenは商用利用できますか?

商用利用にはCreator以上の有料プランが必要です。有料プランでは透かしが外れ、1080p以上で書き出せるため、対外的な動画にも使えます。

HeyGenの日本語対応の精度はどうですか?

日本語の読み上げに対応しており日本語の動画を作れますが、抑揚の自然さは英語にやや劣ります。重要な動画は生成後に音声を確認し、言い回しの調整を行うと安心です。

HeyGenのクレジットとは何ですか?

動画やアバター生成のたびに消費するポイントです。最新アバターの動画は1分20クレジットなど、機能ごとに消費量が決まっており、付与数を超えると追加購入が必要になります。

まとめ

HeyGenは、テキストや写真からAIアバターが話す動画を撮影なしで作れる生成AIプラットフォームです。アバター生成・動画翻訳・対話アバターといった機能を備え、SNS発信や研修・商品説明など「動画を量産したい」場面で効果を発揮します。一方で、クレジット制による費用の読みにくさや日本語の自然さ、悪用リスクといった注意点もあるため、無料プランで試しながら自分の用途に合うかを見極めることが大切です。導入する際は、いきなり広げるのではなく1つの動画業務から小さく始め、効果を確かめながら対象を広げていくと、無理なく成果につなげられます。

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