ChatGPTでデザイン作成する方法|基本ステップとプロンプト例を解説

ChatGPTでデザイン作成する方法|基本ステップとプロンプト例を解説
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バナーやSNS画像、提案資料づくりに追われ、アイデア出しやコピー作成に毎回時間がかかると感じている方は多いのではないでしょうか。ChatGPTを使えばデザイン制作の一部を効率化できると聞いても、具体的に何ができて、どう使えばよいのか分からず一歩を踏み出せないままになりがちです。 本記事では、ChatGPTでデザイン作成を進める基本ステップから、用途別のプロンプト例、Canvaなど他ツールとの連携、著作権などの注意点までを順に解説します。読み終えるころには、自分の制作業務のどこにChatGPTを取り入れられるかが具体的にイメージできるはずです。

朝山 高至
AIエキスパート

GiftXにてマーケティング・PdM・AI推進を担当。自社事業GIFTFULにて、AIエージェントを活用したマーケティング・営業業務の自動化を主導。

ChatGPTでデザイン作成はどこまでできる?できることの全体像

ChatGPTを中心に、アイデア出し・コピー文章・構成配色・画像生成の4領域でデザイン作成を支援できることを示した全体像の図

ChatGPTでデザイン作成とは、対話型AIに目的やイメージを言葉で伝え、デザインのアイデア・構成・コピー・配色の方向性、さらに画像までを生成・整理してもらう手法です。デザインを「ゼロから手で作る」のではなく、「考える工程と素案づくりをAIに任せ、人が仕上げる」という分担になります。

ChatGPTがデザイン制作で担える役割

ChatGPTはテキスト生成を中心に、デザインの上流から下流まで幅広く関わることができます。具体的には、コンセプトやターゲットの整理、キャッチコピーや見出しの案出し、レイアウトや構成の提案、配色やフォントの方向性の提示などです。画像生成機能を使えば、ロゴやバナーのラフ、イメージカットといったビジュアルそのものを作ることもできます。手を動かす前の「考える時間」を短縮できるのが大きな価値です。

ChatGPTが得意なこと・苦手なこと

ChatGPTには得意な領域と苦手な領域がはっきりあります。両者を理解して役割を割り振ることが、デザイン作成でうまく活用するコツです。

  • 得意なこと:アイデアの大量出し、コピー・文章作成、構成や情報整理、配色やトンマナの方向づけ、HTMLやCSSなどコードの下書き
  • 苦手なこと:細部までイメージ通りに仕上げる作業、画像内の日本語テキストの正確な描画、複数素材でデザインの一貫性を保つこと

苦手な部分は後述するCanvaや画像生成AIなどの専用ツールと組み合わせて補うのが基本的な考え方になります。

ChatGPTでデザインを作成する基本ステップ

要件を伝える・案を広く出す・画像化する・修正仕上げという4ステップでデザインを作成する流れを示したフロー図

ChatGPTでのデザイン作成は、思いつきで指示を出すよりも、手順を決めて進めたほうが完成度が安定します。ここでは4つのステップに分けて、それぞれのポイントとプロンプトの考え方を解説します。

STEP1|目的・要件・トンマナを伝える

最初に「誰に・何を・どんな印象で」伝えたいデザインなのかを言葉にします。用途(バナー・SNS・資料など)、ターゲット、サイズ、入れたい要素、避けたい雰囲気を一度に伝えると、以降の精度が上がります。情報が曖昧なまま指示すると、ありきたりな出力になりやすいため、ここに少し時間をかけるのが成功の分かれ目です。

STEP2|アイデア・構成・コピーを生成する

要件を踏まえて、まずは案を「広く」出してもらいます。キャッチコピーを10案、レイアウトの方向性を3パターンといった形で複数出させ、その中から良いものを選んで深掘りする進め方が効率的です。1回の出力で完璧を狙わず、選んで・指示し直して育てる前提で対話するのがポイントになります。

STEP3|画像生成でビジュアル化する

方向性が固まったら、ChatGPTの画像生成機能でビジュアルのラフを作ります。「正方形のSNS用バナー、背景は淡いグリーン、中央に商品、余白を広めに」のように、構図・色・余白・雰囲気を具体的に伝えると意図に近づきます。生成した画像はあくまでたたき台と捉え、細部は専用ツールで仕上げる前提で使うと無理がありません。

STEP4|フィードバックで修正・仕上げる

出てきた素案に対して、「もっと余白を広く」「コピーをやわらかい語り口に」など具体的なフィードバックを返して調整します。良い部分は「この方向で」と固定し、変えたい部分だけをピンポイントで指示すると、全体が崩れにくくなります。仕上げの微調整は人の目で行い、最終チェックは必ず人が担当します。

用途別・ChatGPTデザイン活用シーンとプロンプト例

ChatGPTは用途によって向いている使い方が変わります。ここでは制作現場でよくある4つのシーンごとに、活用のイメージとプロンプトの考え方を紹介します。

関連記事:AIでSNS画像を作る方法|ツール選びからプロンプト・著作権の注意点まで

ロゴ・アイコンのアイデア出し

ロゴやアイコンは、いきなり完成形を狙うより、方向性の言語化とラフ出しにChatGPTを使うと効果的です。「動物病院向け、安心感と清潔感、青と白基調、シンプルな線画」のように要素を伝え、コンセプト案やモチーフ案を複数出してもらいます。出てきた案をもとに、画像生成でラフを作り、最終的なロゴはデザイナーやベクターツールで仕上げる流れが現実的です。

バナー・SNS画像のコピーと構成案

バナーやSNS画像では、訴求コピーと情報の優先順位づけにChatGPTが力を発揮します。「30代向け化粧品の新商品告知バナー、訴求は保湿、コピー案を10個と、主役・サブ・補足の3階層の構成案」と依頼すると、文言と配置の方向性がまとまります。コピーと構成が固まれば、あとはCanvaなどで形にするだけなので、制作スピードが大きく上がります。

LP・Webデザインの構成とHTML/CSS

LPやWebページでは、ChatGPTを構成案づくりとコード下書きの両方に使えます。ファーストビューからフッターまでのセクション構成、各ブロックの見出し案を出してもらい、必要に応じてHTMLやCSSのひな形まで生成できます。実装の細部や動作確認は人が行う前提ですが、たたき台があるだけで着手のハードルは大きく下がります。

資料・プレゼン資料のデザイン

提案資料やスライドでは、構成・見出し・1枚あたりのメッセージ整理にChatGPTが向いています。「サービス紹介資料、全10枚、各ページの見出しと要点を3行で」と依頼すると、骨子が一気に固まります。図解の方向性やグラフの見せ方の相談相手としても使え、資料の「考える」部分を大幅に時短できます。

ChatGPT × デザインツール連携で完成度を高める

ChatGPT単体ではビジュアルの作り込みに限界があるため、専用ツールと組み合わせることで実用レベルに引き上げます。役割分担の基本は「ChatGPTで考えて、専用ツールで形にする」です。

関連記事:画像生成AIサービスおすすめ15選|特徴・料金・商用利用を横断比較

Canvaと組み合わせる

ChatGPTでコピー・構成・配色の方向性を決め、Canvaでテンプレートに当て込んで仕上げる流れは、ノンデザイナーでも扱いやすい王道パターンです。Canvaは日本語フォントやテンプレートが豊富なため、ChatGPTが苦手な日本語テキストの見栄えを安定して整えられます。考える工程と作る工程を分けることで、品質とスピードを両立できます。

DALL-E・画像生成AIと組み合わせる

ビジュアル素材が必要な場合は、ChatGPTの画像生成や外部の画像生成AIを使います。ChatGPTで「どんな絵が必要か」をプロンプトとして言語化し、画像生成で素材を作る分担です。生成画像はそのまま使うより、トリミングや文字載せを別ツールで行う前提にすると、仕上がりが安定します。

Figmaやプロ向けツールと併用する

本格的なWeb・UIデザインでは、ChatGPTを構成・コピー・コードの相談役にしつつ、FigmaやPhotoshop、Illustratorで仕上げます。AIで素案を高速に作り、プロ向けツールで精度を詰める分業により、検討にかかる時間を圧縮できます。ツールはあくまで人の判断を補助する役割と位置づけるのが、品質を落とさないコツです。

ChatGPTでデザインを作る際の注意点と限界

ChatGPTは便利な一方で、そのまま使うとトラブルにつながる落とし穴もあります。ここでは特に押さえておきたい3つの注意点を解説します。

著作権・商用利用で気をつけること

AIが生成したデザインや文章を商用利用する際は、著作権や利用規約の確認が欠かせません。生成物が既存の著作物に似てしまうリスクや、サービスごとに商用利用の条件が異なる点に注意が必要です。重要な制作物では、利用するサービスの最新の規約を確認し、既存デザインとの類似がないかを人がチェックする運用にしておくと安全です。

日本語テキスト描画の限界と回避策

画像生成AIは、画像の中に正確な日本語テキストを描くのが今も苦手です。文字が崩れたり、意図しない文字になったりすることが珍しくありません。回避策としては、画像はビジュアル素材として生成し、文字はCanvaなどの編集ツールで後から載せる方法が確実です。文字情報を画像生成に任せきりにしないことがポイントになります。

ハルシネーションと一貫性への対処

ChatGPTは事実と異なる情報をもっともらしく出力すること(ハルシネーション)があり、デザインに使う数値やコピーの裏取りは人が行う必要があります。また、複数の素材でトーンや世界観をそろえるのも苦手なため、トンマナのルールをこちらで定義して毎回伝えると一貫性を保ちやすくなります。最終判断は必ず人が担う前提で使いましょう。

ChatGPTと他のAIツールの使い分け

デザイン作成に使えるAIはChatGPTだけではありません。それぞれ得意分野が異なるため、目的に応じて使い分けると効率が上がります。下表は、代表的なAIを「得意な領域」と「こんなときに使う」の観点で整理したものです。自分の制作スタイルに合わせて選ぶ視点を持っておくと、ツール選びで迷いにくくなります。

ツール得意な領域こんなときに使う
ChatGPTアイデア出し・コピー・構成・コード下書き考える工程をまとめて任せたいとき
Claude長文の整理・丁寧な文章生成・コード資料やLPの文章を厚く作りたいとき
Gemini検索連携・画像生成・最新情報の反映情報収集と素材生成を一緒に行いたいとき
Canva AIテンプレ前提の時短デザインそのまま完成形まで作りたいとき

実務では「アイデアと文章はChatGPT、仕上げはCanva」のように、複数を組み合わせるのが現実的です。1つのツールにこだわらず、工程ごとに最適なものを選ぶ意識が、制作の質とスピードを両立させます。

関連記事:Geminiとは?ChatGPTとの違い・できること・料金を一気に整理

そのまま使えるChatGPTのデザイン作成プロンプトテンプレート集

ここまでの内容を踏まえ、コピーして使えるプロンプトの型を用途別にまとめました。【 】の部分を自分の案件に置き換えて使ってください。

  • コピー案出し:「【商品・サービス名】の【用途:バナー/SNS】向けキャッチコピーを10案。ターゲットは【誰】、訴求は【何】、トーンは【やわらかい/力強い】で」
  • 構成案づくり:「【用途】のデザイン構成案を3パターン。各案で主役・サブ・補足の3階層に分け、要素の優先順位も示して」
  • 配色・トンマナ:「【業種・商品】に合う配色を3パターン提案。各パターンのメインカラー・サブカラーと、与えたい印象も添えて」
  • 画像生成のラフ:「【サイズ・用途】の画像。背景は【色】、中央に【被写体】、余白は【広め/狭め】、雰囲気は【清潔感/にぎやか】で」
  • LP構成:「【商品】のLP構成案。ファーストビューからフッターまでのセクション構成と各ブロックの見出しを提案して」

プロンプトは一度で完璧を狙わず、出力を見て条件を足しながら育てると精度が上がります。

AIでデザイン制作を仕組み化したGiftXの事例

ChatGPTのような対話型AIから一歩進めて、AIエージェントをデザイン業務そのものに組み込むと、効率化のインパクトはさらに大きくなります。ここでは、デザイン制作をAIで仕組み化したGiftXの実例を2つ紹介します。いずれもツールは異なりますが、「考える・作るの一部をAIに任せて人は仕上げに集中する」という発想は共通しています。

LPのワイヤーフレームを自動生成した例

LP設計の手動8時間とAI自動生成30分を対比し、工数を94%削減できることを示したBefore/After比較図

デザインのルールをAIに与え、LPのワイヤーフレーム(デスクトップとモバイル)を自動生成する仕組みを構築した事例です。従来は1つのLPの設計に約8時間かかっていた工程が、約30分まで短縮され、工数を約94%削減できました。骨格づくりをAIに任せることで、人はより重要な訴求設計や仕上げに時間を使えるようになります。

広告バナーを1日50パターン量産した例

AIで訴求軸を設計し、画像生成AIでバナーを量産する体制を作った事例です。従来は1つのキャンペーンあたり約3日かけて10パターンを制作していたのが、約4時間で50パターンを作れるようになり、制作工数を約85%削減しつつバリエーションを5倍に増やせました。量産が前提の制作ほど、AIの仕組み化による効果が大きく出ます。

Before/Afterで見るデザイン業務の効率化インパクト

AIをデザイン作成に取り入れると、日々の制作業務がどう変わるのかを、身近なシーンで具体的に見てみましょう。下記は、販促バナーを毎週複数本つくる制作担当の作業を想定したものです。

  • Before:コピー案・構成・配色を自分で一から考え、デザインツールで1本ずつ作成。1本あたり約45分 × 週10本で、週450分(約7.5時間)かかっていた
  • After:ChatGPTでコピー案・構成・配色の方向性を一括生成し、たたき台をもとに仕上げる。1本あたり約20分 × 週10本で、週200分(約3.3時間)に短縮

この例では制作時間を約55%削減でき、時給2,500円換算で週約1万円、年間で約50万円相当の工数削減につながります。空いた時間を企画やブラッシュアップに回すことで、成果の質そのものを高められるのが本質的な価値です。

AIでデザイン業務を効率化するときに陥りがちな3つの落とし穴

AIでデザイン作成を始めるとき、多くの現場が共通してつまずくポイントがあります。先に知っておくことで、回り道を避けられます。

落とし穴1:いきなり全ての制作工程をAIに任せようとする

最初から全工程を自動化しようとすると、品質が安定せず「やはり使えない」と判断しがちです。まずは1つの工程に絞って試すのが成功の近道です。

落とし穴2:壮大なAI活用構想から考えて手が止まる

全社的な活用構想を描くことから始めると、検討が長引いて実行に移れません。小さく試して効果を確かめる順番のほうが、結果的に早く前に進めます。

落とし穴3:既製のチャット型AIだけで完結させようとする

既製のチャット型AIは便利ですが、それだけでは自社の制作フローに組み込めるレベルの精度や一貫性に届きにくいのが実情です。業務に合わせた仕組み化が、実用と趣味の分かれ目になります。

スモールスタートで1つの制作業務をAIに任せる

落とし穴を避ける答えはシンプルで、スモールスタートで1つの制作業務からAIエージェントに任せることです。バナーのコピー出しやLPの構成づくりなど、効果が見えやすい1業務に絞って自動化し、手応えを得てから対象を広げていきます。GiftXでは、こうしたスモールスタート前提のAIエージェント構築を1業務単位から伴走支援しています。詳細はAIエージェント構築支援サービスをご覧ください。

ChatGPTのデザイン作成に関するよくある質問

最後に、ChatGPTでデザイン作成を始める際によくある疑問に回答します。

ChatGPTのデザイン作成は無料版でもできますか?

無料版でもコピー作成やアイデア出し、構成案づくりは十分に活用できます。一方で、画像生成をより快適に使ったり最新モデルを使ったりしたい場合は、有料版のChatGPT Plus(月額20ドル)が有利です(2026年6月時点、出典: openai.com)。まずは無料版で試し、必要に応じて有料版を検討するのがおすすめです。

ChatGPTで作ったデザインは商用利用できますか?

基本的に利用は可能ですが、サービスの利用規約や著作権上のリスクを必ず確認してください。生成物が既存デザインに類似していないかを人がチェックし、重要な制作物では最新の規約を確認する運用にしておくと安心です。

日本語のテキストが画像にうまく入らないのはなぜですか?

画像生成AIは画像内の日本語を正確に描くのが今も苦手なためです。文字はCanvaなどの編集ツールで後から載せる方法を使えば、崩れずにきれいに仕上げられます。

まとめ

ChatGPTでデザイン作成を行うコツは、「考える工程と素案づくりをAIに任せ、仕上げは人と専用ツールで行う」という役割分担にあります。基本ステップを押さえ、用途別のプロンプトを使い分け、Canvaや画像生成AIと連携すれば、制作のスピードと幅を大きく広げられます。著作権や日本語描画などの注意点を踏まえつつ、まずはスモールスタートで1つの制作業務から取り入れてみることが、無理なく成果を出す第一歩です。

AIでのデザイン業務効率化を本格的に進めたい方へ

本記事で紹介したように、ChatGPTは制作の「考える・作る」を効率化する強力な相棒になります。一方で、既製のチャット型AIだけでは自社の制作フローに組み込めるレベルにまで仕組み化するのは簡単ではありません。自社の業務に合わせて本格的にAIを活用したい方は、ぜひGiftX AIエージェント構築支援までお問い合わせください。

GiftX AIエージェント構築支援では、1業務単位のスモールスタートから本番運用まで、AIエージェント構築をワンストップで支援します。ユースケースの洗い出しから、PoC、本番運用、社内ナレッジ化まで伴走します。

AI活用にご関心のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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