AIによる概要とは|Google検索の上部に出るAIの要約
AIによる概要とは、検索した内容について、生成AIが複数のウェブページの情報をまとめた要約を、検索結果の上部に表示するGoogle検索の機能です。要約の横や下には、根拠になったウェブページへのリンクが並びます(出典: support.google.com)。
AIによる概要が表示されやすい検索
すべての検索で表示されるわけではありません。Googleのヘルプでは、生成AIが特に役に立つとシステムが判断した場合に表示されると説明されています。たとえば、いくつかの情報源をまとめて答える必要がある質問では表示されやすく、店名や公式サイトを探すだけの検索では表示されないことが多くなります。
「〇〇と△△の違い」「〇〇を選ぶときのポイント」のように、いくつかの観点を比べたり、背景を含めて理解したりしたい検索で表示されやすい傾向があります。同じ言葉で検索しても、表示される日とされない日があるのは、表示するかどうかを検索のたびにシステムが判断しているためです。
日本での提供開始と対象
日本では、2024年8月16日に提供が始まりました。Googleは同年5月に米国で公開し、その後に日本・英国・インドなど6か国へ広げると発表しています(出典: blog.google)。2026年10月時点では、画像検索や「かこって検索」で調べたときにも、AIによる概要が表示されることがあります。2024年8月の発表では、AIによる概要の右側に関連するウェブサイトへのリンクを表示する機能や、要約の文章の中に直接リンクを置く試みもあわせて案内されました(出典: blog.google)。
強調スニペット・AIモードとの違い
Google検索には、AIによる概要のほかにも、検索結果の上部で答えを示す機能があります。主な違いは次のとおりです。
| 項目 | 強調スニペット | AIによる概要 | AIモード |
|---|---|---|---|
| 表示の中身 | 1つのウェブページから抜き出した文章 | 複数のページをもとにAIが書いた要約 | AIとの対話形式の回答 |
| 表示される場所 | 通常の検索結果の上部 | 通常の検索結果の上部 | 検索結果とは別のタブ |
| 追加の質問 | できない | AIモードに移って続けられる | 会話を続けて掘り下げられる |
| 向いている質問 | 答えが1つに決まる質問 | 複数の情報をまとめたい質問 | 条件の多い調べ物や比較 |
強調スニペットは、ウェブページの文章をそのまま抜き出して見せる機能で、AIが文章を書き直すことはありません。一方でAIによる概要は、複数のページの内容をAIがまとめ直して表示します。AIモードは、検索結果の画面とは別に、AIと対話しながら調べる機能です。AIによる概要の下から、そのままAIモードで質問を続けることもできます。
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SGEとの関係
AIによる概要の前身は、Googleが試験的に提供していた「生成AIによる検索体験(SGE)」です。SGEは、Googleの新機能を先に試せるSearch Labsで提供されていた機能で、日本では2023年8月30日に日本語版の試験運用が始まりました(出典: blog.google)。AIによる概要は、このSGEで試されていた要約の仕組みを、検索の正式な機能として広げたものです。
AIによる概要の仕組み|表示される条件と参照されるページ
AIによる概要は、検索された内容に対して、関連するウェブページを探し、その情報をもとにAIが回答を組み立てる仕組みです。Googleの検索セントラルでは、関連する複数のサブトピックに対して検索を行い、その結果から回答を組み立てる「クエリ ファンアウト」という手法を使う場合があると説明されています(出典: developers.google.com)。
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参照されるページの条件
AIによる概要に根拠として表示されるページには、特別な条件はありません。検索セントラルでは、Googleの検索結果にインデックスされていて、スニペットを表示できる状態であれば、AIによる概要や AIモードのリンクとして表示される対象になると説明されています。AIによる概要のために、専用のファイルや構造化データを追加する必要もないとされています(出典: developers.google.com)。
ただし、条件を満たしていても、必ず表示されるわけではありません。どのページを根拠として表示するかは、質問の内容に応じてシステムが選びます。
回答が正しいとは限らない
AIによる概要は生成AIを使っているため、誤った情報や不適切な情報を含むことがあります。Googleのヘルプでも、重要な情報は複数の情報源で確かめるよう案内されています。回答に問題があると感じた場合は、概要の下にある評価のアイコンから、Googleにフィードバックを送れます(出典: support.google.com)。
AIモードで質問を続ける
AIによる概要を読んで、さらに詳しく知りたい点が出てきた場合は、そのままAIモードに移って質問を続けられます。それまでの検索の流れを引き継いだ状態で質問できるため、言葉を変えて検索し直す手間が減ります。条件を足しながら絞り込みたい調べ物では、AIによる概要で見当をつけてからAIモードで掘り下げると効率的です。
AIによる概要を非表示にする方法|ウェブフィルタで消す
AIによる概要は、設定でオフにすることはできません。Googleのヘルプでは、ナレッジパネルと同じく検索の主要な機能であり、無効にはできないと説明されています(出典: support.google.com)。
ウェブフィルタでリンクだけを表示する
AIによる概要を表示せずに検索したい場合は、検索した後に、検索結果の上部にある「ウェブ」のフィルタを選びます。このフィルタを使うと、AIによる概要などの機能が表示されず、文章のリンクだけが並ぶ通常の検索結果になります。「ウェブ」が見当たらない場合は、「その他」の中から選びます。
スマートフォンでの操作
スマートフォンのGoogleアプリやブラウザで検索した場合も、操作は同じです。検索結果の上部に並ぶタブを左右にスクロールし、「ウェブ」を選びます。検索のたびに選び直す必要があるため、毎回の手間はかかります。なお、AIによる概要を消すとうたうブラウザの拡張機能もありますが、Googleが案内している方法ではありません。会社のパソコンに入れる場合は、事前に社内の管理部門に確認しておくと安心です。
Search Labsの設定とは別もの
Search Labsには「検索における AI」という設定がありますが、これは試験運用中の新しい機能を試すかどうかを切り替えるものです。AIによる概要そのものを消す設定ではありません。なお、Google検索の設定画面は2026年10月時点で更新が進んでいるため、表示が説明と異なる場合があります。
AIによる概要がSEOに与える影響とサイト運営者の対策
自社のサイトを運営している立場では、AIによる概要の表示によって、検索からの流入がどう変わるかが気になるところです。Googleは、AIによる概要や AIモードのために特別な最適化は不要で、これまでのSEOの基本がそのまま有効だと説明しています(出典: developers.google.com)。
サイト運営者が確認しておきたいこと
AIによる概要に表示されたページへの流入は、Search Consoleの検索パフォーマンスのうち、検索タイプ「ウェブ」のデータに含まれます。AIによる概要だけを切り分けた数字は見られないため、表示回数とクリック数の推移をページ単位で見ていく形になります。
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情報の使われ方を制限する指定
自社のページの情報をAIによる概要に使われたくない場合は、nosnippet、data-nosnippet、max-snippetといったスニペットの表示を制限する指定で、検索に表示される情報の範囲を絞れます。ただし、通常の検索結果のスニペットにも同じ制限がかかるため、流入とのバランスを見て判断します。
また、GoogleのAIモデルの学習に使われることを制限するGoogle-Extendedという指定もありますが、これは検索以外のGoogleのシステムが対象で、AIによる概要の表示を止めるものではありません(出典: developers.google.com)。
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AIによる概要の答えを業務の調べ物でそのまま使わない
AIによる概要は、調べ物の最初の見当をつけるには便利ですが、業務の判断や資料にそのまま使うのは避けたいところです。要約は複数のページを1つにまとめたものなので、どの情報がいつの時点のものか、どのページの主張なのかが見えにくくなります。
料金や制度、法令のように、条件や時期で内容が変わる情報は、AIによる概要に表示されたリンクから元のページを開き、公式の情報で確かめます。社内の資料に引用する場合も、AIによる概要の文章ではなく、元のページを出典として記載するのが確実です。チームでAIを使った調べ物を進める場合は、「AIの要約は見当づけまで、数字や条件は元のページで確認する」といった線引きを決めておくと、確認の漏れを防げます。
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AIによる概要に関するよくある質問
AIによる概要は消せますか?
設定でオフにすることはできません。Googleは、ナレッジパネルと同じく検索の主要な機能だとしています。検索した後に「ウェブ」のフィルタを選ぶと、AIによる概要などを除いたリンクだけの検索結果を表示できます。
AIによる概要はいつから日本で使われていますか?
日本では2024年8月16日に提供が始まりました。それ以前は、Search Labsの試験機能であるSGEとして提供されていました。
AIによる概要が表示されないのはなぜですか?
AIによる概要は、生成AIが役に立つとシステムが判断した検索でだけ表示されます。答えが1つに決まる検索や、特定のサイトを探す検索では、表示されないことが多くなります。
AIによる概要とAIモードは何が違いますか?
AIによる概要は通常の検索結果の上部に表示される要約で、AIモードは別のタブでAIと対話しながら調べる機能です。AIによる概要の下から、AIモードに移って質問を続けられます。概要で全体をつかみ、AIモードで条件を足して掘り下げる、という使い分けが基本です。
自社のページをAIによる概要に表示させるには何が必要ですか?
特別な対策は必要ありません。Googleは、ページがインデックスされ、スニペットを表示できる状態であれば対象になるとしています。役に立つ内容を、読みやすいテキストで提供することが基本です。重要な情報は画像ではなくテキストで書き、内部リンクからたどれるようにしておくことも勧められています。
AIによる概要の情報は正確ですか?
生成AIを使っているため、誤った情報が含まれることがあります。Googleも重要な情報は複数の情報源で確かめるよう案内しています。表示されたリンクから元のページを開き、内容を確認してから使ってください。
まとめ|AIによる概要は要約として使い、元のページで確かめる
AIによる概要は、Google検索の結果の上部に、複数のウェブページをもとにした要約と関連リンクを表示する機能です。日本では2024年8月に始まり、設定でオフにはできませんが、「ウェブ」のフィルタでリンクだけの検索結果に切り替えられます。サイト運営の面では特別な最適化は不要で、これまでのSEOの基本が引き続き有効です。業務で使う場合は、要約を見当づけに使い、元のページで内容を確かめる使い方が確実です。
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